山梨県富士河口湖町に椅子の資料館「椅子の学び舎」を建設するクラウドファンディングが、2021年12月15日(水)23時まで支援を受け付けている。
クラファンの主催者は、「椅子の学び舎」を運営していくことなどを目的に設立された、特別非営利活動法人Mt.Fuji Wood Culture Societyの理事長を務め、チェアフィッティングという禅に習った独自の椅子・禅チェアーの座り心地を提唱して製作を行っている木工作家の吉野崇裕氏。
「椅子の学び舎」が収蔵するのは、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科で長らく教鞭を執り、北欧デザインを代表する椅子研究の第一人者として著作も多数ある島崎 誠氏(同学名誉教授)が所有する、約200脚の椅子と、椅子コレクターの押垂勝久氏の貴重なコレクション、合わせて500脚を超える椅子の数々。製造したトーネット社にもない初期コレクションや、ハンス・ウェグナーの希少価値の高いソファ、村野藤吾が設計した旧高輪プリンスホテルや旧都ホテルで使用されていた椅子など、名作椅子だけでなく、今日では手に入らない貴重な椅子も多数含まれている。
「移築古民家に椅子500脚。楽しみ学べる「椅子の学び舎」&カフェ建設」(2021/11/02)
現在、約4000坪の敷地に築93年の古民家を移築し、2022年春の完成を目指して建設が進められており、10月4日に上棟式を迎えた。開館後は、展示品を見るだけではなく、実際に座ったり、計測したり、それらを元に作品を再現することもできる「アクションミュージアム」となる予定。梁組みの構造を露出させる施設の2階には、ギャラリー、ミュージアムショップ、カフェも併設される。
目標金額は500万円。支援金は、内外壁の漆喰仕上げなどに使用される。
プロジェクト詳細
クラファン受付ページ
移築古民家に椅子500脚。楽しみ学べる「椅子の学び舎」&カフェ建設
https://readyfor.jp/projects/isunomanabiya