21_21 DESIGN SIGHT企画展「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、企画展「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」が6月13日より開催されている。

現代美術作家のクリストとジャンヌ=クロードは、生年月日が同じ(どちらも1935年6月13日生まれ)。運命的な出会いを1958年にパリで果たしてのちは、初期の《包まれたオブジェ》、《パッケージ》から、モニュメンタルな屋外プロジェクトまで、共同制作者として数々の作品を制作し、絵画、彫刻、建築といった従来の創作の枠を超えた、圧倒的な作品群を世に送り続けた。

21_21 DESIGN SIGHT「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」
クリストとジャンヌ = クロード(ニューヨーク、ソーホーの自宅にて、2004年9月26日撮影)Photo: Wolfgang Volz ©2004 Christo and Jeanne-Claude Foundation

ジャンヌ=クロードとクリストが、それぞれ2009年と2020年に没した後の開催となった今回の展覧会では、1961年から二人が長らく構想を温めていながら、ついにその完成を見ることができなかった最新作《L’Arc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961-2021(包まれた凱旋門)》にスポットがあてられる。

21_21 DESIGN SIGHT「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」
Photo: Benjamin Loyseau ©2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation

同作品は、フランスの顔ともいえる歴史的建造物・エトワール凱旋門に、巨大な布と赤いロープをかけ、16日間にわたり、その外観を覆い尽くしたアートプロジェクト。布は、再生可能な青い布に銀色のコーティングを施したもので、大きさは25,000m²、ロープは全長3,000mに及んだ。作品を構成するこれらのものはすべて、生前のクリストの指示のもと、制作されている。

21_21 DESIGN SIGHT「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」
Photo: Benjamin Loyseau ©2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation

本展では、「包まれた凱旋門」が制作された背景など、1961年の構想から2021年に実現するまでを辿る。その長い道のりを追うことで、二人の人生において貫かれたものとはなんであったのかが、展示を通して紐解かれる。

会期中の6月23日には、パリと東京を拠点として活躍する映像ディレクターで、本展ディレクターを務めたパスカル・ルラン氏や、クリスト・アンド・ジャンヌ=クロード財団の関係者らをゲストに招き、オープニングトーク「『包まれた凱旋門』の実現とこれから」がオンラインにて開催される。詳細は、21_21 DESIGN SIGHTのホームページを参照。

21_21 DESIGN SIGHT「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」

information

「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」
会期:2022年6月13日(月)〜2023年2月12日(日)
開館時間:10:00-19:00(各日とも入場は18:30まで)
休館日:火曜、年末年始(12月27日〜1月3日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
入場料:一般 1,200円、大学生 800円、高校生 500 円、中学生以下無料
※会期中、ギャラリー3は入場無料

展覧会ディレクター:パスカル・ルラン
グラフィックデザイン:野間真吾
会場構成:中原崇志
テクニカルディレクション:遠藤 豊(LUFTZUG)

主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援:文化庁、港区教育委員会、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協賛:三井不動産株式会社
協賛:株式会社イッセイミヤケ
特別協力:クリスト・アンド・ジャンヌ=クロード財団、柳 正彦

21_21 DESIGN SIGHT ホームページ
http://www.2121designsight.jp/

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