大阪中之島美術館「展覧会 岡本太郎」

20世紀の日本を代表する芸術家の1人である岡本太郎(1911-1996)。その芸術人生を振り返る大規模な回顧展が、大阪中之島美術館で7月23日から10月2日にかけて開催される。

大阪中之島美術館「展覧会 岡本太郎」

1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のテーマ館であり、現在の万博記念公園に現存する巨大な作品《太陽の塔》で知られる岡本太郎だが、1929年に渡仏した時分は、当時の抽象表現に影響を受けつつ、画家としてのアイデンティティを確立していく。帰国後、自らの芸術理念の核となる「対極主義」を提唱し、制作のみならず、『今日の芸術』、『日本の伝統』などの著作において、文化・芸術論を展開。《太陽の塔》を1つの頂点とするパブリックな空間に展開される巨大な彫刻や、壁画など、今なお人々の生活の中で生きる作品群は、「芸術は大衆のものである」という彼の信念そのものを象徴しており、それゆえに没後もなお、多くの人々を惹き付けてやまない。

大阪中之島美術館「展覧会 岡本太郎」

展示構成
第1章 “岡本太郎”誕生 —パリ時代—
第2章 創造の孤独 —日本の文化を挑発する—
第3章 人間の根源 —呪力の魅惑—
第4章 大衆の中の芸術
第5章 ふたつの太陽 —《太陽の塔》と《明日の神話》—
第6章 黒い眼の深淵 —つき抜けた孤独—

 

本展は、岡本作品のほぼすべてを所蔵する川崎市岡本太郎美術館と岡本太郎記念館が主催者として参画、両館の全面協力のもと、開催される。代表作や重要な作品が勢揃いするほか、国内外の美術館からも出品を得て、過去最大級の岡本太郎回顧展となる。
グッゲンハイム美術館からは、岡本の初期の代表作《露店》が初めて”里帰り”し、40年ぶりに国内で披露される。そのほか、これまであまり注目されてこなかった晩年の作品や、未完となった1995年の作品《雷人》も展示される。

大阪中之島美術館「展覧会 岡本太郎」

会期中には講演会などの関連イベントも各種開催される(日時など詳細は大阪中之島美術館ホームページを参照)。
大阪を皮切りに、東京、愛知を巡回予定。大阪、愛知での岡本太郎の回顧展開催は、今回が初となる。

information

「展覧会 岡本太郎」
会期:2022年7月23日(土)〜10月2日(日)
会場:大阪中之島美術館 4F展示室(大阪府大阪市北区中之島4-3-1)
休館日:月曜(但し、9月19日を除く)
開催時間:10:00-18:00(入場は17:30まで)
観覧料:一般(65歳以上を含む)1800円、高大生1400円、小中学生は無料
※日時指定制を導入(入場は30分毎)、日時指定券の事前購入を推奨
※会場では新型コロナウイルス感染症対策を実施
※各種割引は大阪中之島美術館ホームページを参照

主催:大阪中之島美術館、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団、川崎市岡本太郎美術館、NHK大阪放送局、NHKエンタープライズ近畿
協賛:NISSHA、三井住友海上

大阪中之島美術館「展覧会 岡本太郎」

大阪中之島美術館ホームページ
https://nakka-art.jp/

「展覧会 岡本太郎」特設サイト
https://taro2022.jp/

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