「もの派」を代表する現代美術家の李禹煥(リ・ウファン)の展覧会が、兵庫県立美術館にて12月13日より開催される。西日本で李の大規模個展が開催されるのは今回が初。
《線より》 1977年 岩絵具、膠/カンヴァス 182×227cm 東京国立近代美術館
本展では、「もの派」にいたる前の視覚の問題を問う初期の作品から、彫刻の概念を変えた〈関係項〉シリーズ、そして、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、代表作が一堂に会する。
展示構成を李が自ら手がけるのもみどころ。彫刻と絵画の2つのセクションに分かれ、彫刻と絵画の展開の過程がそれぞれ時系列的に理解できる流れに。過去の代表作などから作家の創造の軌跡をたどるとともに、新たな境地を示す新作も披露される。
本展は、東京・国立新美術館にて11月7日まで開催された特別展「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」の巡回展(一部、展示作品が異なる)。会場となる兵庫県立美術館は、建築家・安藤忠雄の設計で知られる。安藤建築にあわせて、屋外に新作が設置されるのが本展ならでは。なお、安藤氏は、2010年に香川県直島町にオープンした〈李禹煥美術館〉の設計も担当している。
《関係項―棲処(B)》 2017年 石 作家蔵
展示風景:「ル・コルビュジエの中の李禹煥 記憶の彼方に」展 ラ・トゥーレット修道院、エヴー、フランス、2017年9月20日〜12月20日
©Foundation Le Corbusier, Photo by Jean-Philippe Simard
information
特別展「兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥」
会期:2022年12月13日(火)〜2023年2月12日(日)
会場:兵庫県立美術館(兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)
開館時間:10:00-18:00(最終入場は17:30まで)
休館日:月曜(1月9日を除く)、年末年始:12月31日(土)〜1月2日(月)、1月10日(火)
観覧料:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生以下 無料、70歳以上 800円、障がいのある方(一般)400円、障がいのある方(大学生)300円
※障がいのある方1名につき、介護の方1名無料
※コレクション展は別途観覧料が必要(本展と併せて観覧する場合は割引あり)
※混雑時は入場制限を行う可能性あり
兵庫県立美術館 ウェブサイト
https://www.artm.pref.hyogo.jp/
展覧会特設サイト
https://leeufan.exhibit.jp/
読者プレゼント
この展覧会のペアチケットを抽選で5組10名様にプレゼントします。
メールタイトルに必ず「兵庫県立美術館 李禹煥展 チケットプレゼント」と明記し、送付先の住所・郵便番号・氏名、年齢と、『コンフォルト』の感想もお書き添えのうえ、下記メールアドレスまで([@]→@に変えて)お申し込みください。
info[@]confortmag.net
応募締切:2023年1月9日(月)
ご応募をお待ちしております