東京・銀座7丁目のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)にて、企画展「動物会議 緊急大集合!」が開催されている。会期は3月25日まで。
撮影:藤塚光政
本展は、ドイツの詩人で作家のエーリッヒ・ケストナー(Erich Kästner|1899-1974)が1949年に著した絵本『動物会議』よりインスピレーションを得て、「人間と動物との共存と平和」というケストナーの想いを体現している、日本のクリエイターによるポスター作品を120点余を紹介するもの。生命、環境、戦争、文化、社会に対する問題意識や危機意識を表明したグラフィックメッセージの数々が、DNPグラフィックデザイン・アーカイブ[*]の中からセレクトされている。
*.DNPグラフィックデザイン・アーカイブ
大日本印刷株式会社(DNP)の創立130周年記念事業の一環として2008年設立された、DNP文化振興財団のアーカイブ事業のひとつ。貴重な文化遺産として次世代へ継承することを目的に、グラフィックデザインとグラフィックアートの優れた作品と関連資料の収集・保存を行なっている。
撮影:藤塚光政
展示作家:青葉益輝、浅葉克己、粟津 潔、井上嗣也、奥村靫正 、葛西 薫、亀倉雄策、河口洋一郎、木村恒久、K2、河野鷹思、小島良平、佐藤晃一、佐藤 卓、U.G.サトー、佐野研二郎、新村則人、田名網敬一、田中一光、戸田正寿、永井一史、永井一正、永井裕明、中村至男、野田 凪、服部一成、早川良雄、原 研哉、福島 治、福田繁雄、細谷巖、松井桂三、松永 真、矢萩喜從郎、横尾忠則、和田 誠(50音順、敬称略)
動物の表現方法は、写真、絵画、イラストレーション、グラフィックなどさまざま。日本では古くは花鳥画、琳派、浮世絵などを彩ってきた。日本美術の伝統を引き継ぎながら、奔放に、色彩豊かに、かつ繊細な、日本のクリエイターならではのグラフィック表現による作品が並ぶ。
撮影:藤塚光政
なお、本展と同タイトルの企画展は、イタリアのローマ日本文化会館にて2022年5月から7月にかけて開催されている。昨夏の欧州は熱波に見舞われ、日中の最高気温が40度を超える日が続いたにも関わらず、多くの来場者を迎えて話題になったとのこと(展覧会は現在、規模を縮小してパリ日本文化会館に巡回中)。gggで開催中の本展は、このローマでの展覧会を再構成したもの。
デザイン:永井一正
information
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第393回企画展「動物会議 緊急大集合!」
監修:永井一正
会期:2023年2月9日(木)~3月25日(土)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)1F/B1(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル)
開館時間:11:00-19:00
休館:⽇曜・祝⽇
入場料:無料
撮影:藤塚光政
ggg来場時の注意事項
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/news/detail.cgi?t=1&seq=0000650&y=2020
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)ホームページ
https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/