東京・銀座のATELIER MUJI GINZA Gallery1・2（無印良品 銀座 6F）にて、企画展『「綴」-つづる展-Weaving the path of WONDER FULL LIFE』が開催されている。
本展は、アーティストの大脇千加子氏が遊牧民のようにつくり手を訪ね、必然的な出会いや衝動をカタチにしていくプロジェクト「WONDER FULL LIFE（ワンダーフルライフ）」にスポットをあて、その創作活動の作品や作品が生まれる背景などを展示するもの。大脇氏が2016年に立ち上げた「WONDER FULL LIFE」では、これまでに、金工、染織、陶芸、服飾、写真、音楽、言葉といった異なる分野で独自に活動するつくり手や表現者たちが出会い、これまでに見えなかったビジョンに気づきながら、繰り返し対話を重ね、感覚や衝動をかたちにしてきた。
本展では、大脇氏が作り手から大切に受け継いだ、古くから伝承された泥染、鍛錬によってかたちづくられた真鍮、豊かな土が呼吸する陶器や土器の欠片などの素材と、その素材を繋ぎ合わせたウォールハンギングや焼き物、写真などのアーカイブ作品などが展示される。大脇氏がアーティストと対峙したときに生まれた「感覚」を「手」に宿らせ、さまざまな紐を編みつないだ、本展のために新たに製作された巨大なタペストリーなどもあわせて展示される。
会期中の関連イベントとして、「WONDER FULL LIFE」とともにものづくりに取り組んでいる作り手が参加するワークショップや、音楽家によるライブパフォーマンスなども開催される（開催日時など詳細・参加方法は、ATELIER MUJI GINZA ホームページやSNSにて告知）。
大脇千加子氏プロフィール
WONDER FULL LIFE主宰。2005年に自身のブランド「Kitica」を立ち上げ、出産を機にキッズブランド「cokitica」もスタート。ブランドの活動休止後の2016年に新たな創作活動として「WONDERFULL LIFE」を始動。染、陶芸、真鍮、漆、織物など、ジャンルを超えたさまざまな分野の国内外のつくり手たちと協働し、ファッション、プロダクト、アートオブジェに展開。展示会やイベントの開催、オリジナルの作品制作、書籍の発表、ライブなど、幅広い活動を行っている。
information
「綴」-つづる展- Weaving the path of WONDER FULL LIFE
会期：2023年6月30日（金）〜8月27日（日）
開場時間：11:00-21:00
休館日：店舗休業日に準じる
会場：ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2（東京都中央区銀座3丁目3-5 無印良品 銀座 6F）
入場料：無料
主催：良品計画
グラフィックデザイン：飯田将平＋下岡由季＋佐々木晴/ ido
空間構成：板坂留五 / RUI Architects、飯田将平/ ido
会場音楽：平井真美子 （ピアニスト/ 作曲家）
施工：脇プロセス、HIGURE 17-15 cas
編集・文：猪飼尚司
制作協力：川村美帆/ daily press
ATELIER MUJI GINZA ホームページ
https://atelier.muji.com/jp/
ATELIER MUJI GINZA インスタグラム
https://www.instagram.com/ateliermuji_ginza/
