大阪中之島美術館「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」

大阪中之島美術館にて、「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」が開催されている。
今から約100年前、柳宗悦(1889-1961)が見出し、その美と価値を説いた民衆的工藝を元とする「民藝」。柳の亡きあとも民藝運動は日本各地にひろがり、受け継がれ、新たな職人や手仕事による品々が今日でも誕生している。本展では、現在の民藝の作り手や産地を紹介しながら、現代の生活に溶け込む「これからの民藝スタイル」を提案。日本民藝館(東京・目黒)や静岡市立芹沢銈介美術館が所蔵する民藝の名品約150件をが展示される。

大阪中之島美術館「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」
網袋(鶏卵入れ) 朝鮮半島 20世紀初頭 日本民藝館蔵

大阪中之島美術館「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」
裂織丹前 越前 江戸~明治時代 19世紀 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa

大阪中之島美術館「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」
(上から)緑黒釉掛分皿 因幡牛ノ戸 1931年頃/流描皿 河井寛次郎 京都 1927-28年頃/藍鉄絵紅茶器 濱田庄司 栃木 1935年頃 いずれも日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa

展示構成は3章立て。第1章「1941生活展」では柳宗悦による、今日でいうところのライフスタイル提案を振り返る。続く第2章「暮らしのなかの民藝」では、「衣・食・住」の3つのテーマに沿って、人々の暮らしの中で用いられてきた美しい民藝の品々を紹介。最後の第3章「ひろがる民藝」では、つくる人、つなぐ人、つかう人のコミュニケーションによって紡がれる、これからの民藝へとまなざしをひろげる。
昨夏までセレクトショップ・BEAMSのディレクターを務め、現在は東京・高円寺でMOGI Folk Artを主宰し、民藝ブームに大きな役割を果たしてきた、テリー・エリスと北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)の両氏による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころ。

information

「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」
会期:2023年7月8日(土)〜9月18日(月・祝)
休館日:月曜(祝日の7月17日と9月18日を除く)
開場時間:10:00–17:00(入場は16:30まで)
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
観覧料:一般 1700円、大学・高校生 1300円、中学生以下無料
主催:大阪中之島美術館、朝日新聞社、東映
協賛:凸版印刷
特別協力:日本民藝館
協力:静岡市立芹沢銈介美術館、カトーレック

大阪中之島美術館「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」

展覧会詳細 / 大阪中之島美術館ウェブサイト
https://nakka-art.jp/exhibition-post/mingei-kurashi/

Related Posts

Begin typing your search term above and press enter to search. Press ESC to cancel.

Back To Top