京都伝統産業ミュージアム 企画展示「職人の道具展」

京都市左京区にある京都伝統産業ミュージアムの企画展示室にて、9月23日より「職人の道具展」が開催されている。
伝統工芸の日々のものづくりには、数多くの多彩な道具が存在する。単に用途のためだけでなく、職人たちの五感を拡張させ、彼らがもつ卓越した技術を支え、見るものの心をうつ美を生み出すのに欠かせないものだ。また道具には、工芸品の製作だけでなく、建築や茶道といった人々の暮らしや文化を創り出すものもある。
本展では「職人が使う道具」と「職人が作る道具」の両方を集め、職人の技術と感性を生み出す相方とも言うべき道具の魅力を伝える。展示を通して、道具を作る職人の数の減少といった、現在のものづくりの現場が直面しているさまざまな課題も浮かび上がる。

出展工房:浅田製瓦工場、錺金具竹内、洸春窯、高木漆工、丹嘉、長岡銘竹、牧神祭具店、山本合金製作所、山元染工場

「職人の道具展 Tools of CRAFTSMEN」
鏨(たがね)は金属を加工する際に用いる工具で、金属の板に鏨を金鎚で叩き付け、凹凸を付けて模様を彫ったり、不要な縁を切断する際に用いる。彫金する模様に合わせて、職人は先端の形や大きさが異なさまざまな鏨を使い分けている。

「職人の道具展 Tools of CRAFTSMEN」
左上:鋳物製の竹割。丸い竹を等分に割るための道具(長岡銘竹)
右上:今年103歳になる祖父から受け継ぐ鉋(牧神祭具店)
左下:竹の枝を落とすためだけに使う枝打ち鎌(長岡銘竹)
右下:鏨(たがね)を作るための道具。この道具を作る職人は日本国内に一人しかいない(錺金具竹内)

information

企画展示「職人の道具展 Tools of CRAFTSMEN」
会場:京都伝統産業ミュージアム(京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 B1F みやこめっせ 企画展示室)
会期:2023年9月23日(土・祝)~10月22日(日)
休館日:9月25日(月)
開場時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
観覧料:一般(大学生を含む)500円、小中高生(高等専門学校生を含む)400円 ※各種割引は会場ホームページを参照
主催:京都伝統産業ミュージアム(株式会社 京都産業振興センター)
協力:京都市

「職人の道具展 Tools of CRAFTSMEN」

詳細
https://kmtc.jp/display/special_exhibition/

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