東京・神田の会場にて、5年ぶりとなる「TAKEO PAPER SHOW 2023」が10月13日から10日間の日程で開催されている。
会場は2Fと3Fの2フロアに分かれ、2Fの展示は、キュレーターを務めた梅原 真がセレクトした約100点からなる「笑い Laughter」からスタート。続いて、環境素材としての紙を今一度見つめ直すパネル展示「紙と循環 Paper and Circularity」を経て、13組のクリエイターによる近未来「PACKAGING」の15作品が競演する「機能 Function」の展示となる。今回のテーマに掲げられた「機能と笑い」という2つの異なる視点から、パッケージという営みを見つめ直す。
「機能 Function」展示作品より
「機能 Function」参加クリエイター
石川将也 中路景暁 /グラフィックデザイナー アーティスト・エンジニア
狩野佑真 /クリエイティブディレクター・デザイナー
小玉 文 /グラフィックデザイナー
TAKT PROJECT /デザインスタジオ
NEW /クリエイターズクラブ
nomena /エンジニア集団
氷室友里 /テキスタイルデザイナー
萬代基介 /建築家
三澤 遥 /デザイナー
三井 嶺 /建築家
山口崇多 /グラフィックデザイナー
CYQL PROJECT /日本デザインセンター
原 研哉 日本デザインセンター原デザイン研究所 /デザイナー
「笑い Laughter」展示作品より
メッセージ
「PACKAGING―機能と笑い」は文字通りパッケージという営みを、異なる二つの視点から見つめ直す試みです。
「機能」では、古典的な素材でありながら、テクノロジーや印刷加工技術の進展によって大きく変化している紙の近未来に目を向けます。物流が暮らしのインフラとなり、運ぶという営みが多様化した今日では、簡便で機能的な紙器への期待が自然とふくらんでいます。
一方で、環境負荷や資源循環の観点から、紙の役割や守備範囲が変わりつつあります。
プラスチックの代替品にとどまらず、紙という素材に新たな光が当たろうとしている今日の状況下で、天然の繊維からどんなかたちが立ち上がり、どんな新しい価値が生まれてくるのかにご注目ください。「笑い」では、パッケージの魅力に情緒の観点から迫ります。素朴で飾らない、それでいて引き込まれる容器や包装の力には、誰もが覚えがあるはずです。今回はキュレーターとして迎えた梅原 真氏に展示物の選定を一任し、一定の価値観で笑いを探求する「篩の目」になっていただきました。
今日の社会や世界へ、どんなメッセージを送ることができるか。
「機能」と「笑い」。二つの観点から「PACKAGING」の可能性を探求します。株式会社竹尾 主催
原 研哉 日本デザインセンター原デザイン研究所 企画・構成
3Fフロアの展示では、紙の専門商社である竹尾が、2019年以降に発売した新製品やリニューアル品を中心に、同社が展開する多彩なファインペーパーを紹介。パッケージ用途や環境配慮型製品、デジタル印刷対応といったカテゴリ別に30銘柄以上が並ぶ。
会期の後半は、参加クリエイターらが登壇するトークショーも連日開催。入場およびトークの聴講も無料(日時予約制)。
information
TAKEO PAPER SHOW 2023「PACKAGING―機能と笑い」
会期:2023年10月13日(金)〜10月22日(日) ※会期中無休
開場時間:11:00-19:30(最終入場19:00)/ 最終日22日 11:00-16:00(最終入場15:30)
会場:KANDA SQUARE HALL(東京都千代田区神田錦町2-2-1 神田スクエア2F・3F)
入場料:無料(ただし、日時指定が必要)
入場方法:チケット制 ※ArtStickerページにて受付(ArtStickerサイトの新規登録またはログインが必要。予約後に入場のためのQRコードを個別に発行)
入場予約ページ
https://artsticker.app/events/10696/
トークセッション予約ページ
https://artsticker.app/events/10859/
「TAKEO PAPER SHOW」Website
https://www.takeopapershow.com/
※東京での会期終了後、福井県鯖江市、北海道ニセコ町などに巡回を予定している。