有形・無形とさまざまにある文化財を身近に感じ、理解を深めることなどを目的とした、東京都の文化事業「東京文化財ウィーク」が10月1日より開催されている（主催：東京都教育委員会 後援：文化庁）。
文化財めぐりや特別展、講座などを行う企画事業と公開事業の2つの柱から成り、公開事業では、通年で公開している文化財[*]に加えて、期間限定で特別に公開される建物などもあり、貴重な見学の機会となっている。建物についての解説が聞けるガイドツアーや、都内の古民家をめぐるツアーなど、さまざまな企画が実施される。
国登録有形文化財（建造物）の1つ、廣度院（こうどいん｜港区芝公園1丁目）に現存する江戸時代の練塀。解体調査期間中につき内部構造を特別に公開（10月28日〜11月5日 10:00-16:00）画像提供：廣度院練塀保存委員会事務局（2023年10月25日プレスリリース）
主な特別公開事業：明治学院 インブリー館（国宝・重要文化財/建造物）、廣度院表門及び練塀（上の画）、旧前田家本邸（重要文化財/建造物）、旧醸造試験所第一工場（国重要文化財）、旧赤羽台団地41〜44号棟（国登録有形文化財/建造物）、茂呂遺跡（都指定史跡）、福島家住宅（都指定有形文化財/建造物）、旧吉川英治邸（草思堂）土蔵（国登録有形文化財/建造物）、旧吉岡家住宅 主屋兼アトリエ・蔵・長屋門・中門（国登録有形文化財/建造物）、青ヶ島の島踊り（都指定無形民俗文化財/民俗芸能）ほか
[*] 通年で公開されている主な文化財：旧江戸城外桜田門（重要文化財/建造物）、江戸城跡（国指定特別史跡）、日本銀行本店本館（重要文化財/建造物）、旧朝香宮邸・現東京都庭園美術館（重要文化財/建造物）、旧細川邸のシイ（都指定天然記念物）、東京タワー（国登録有形文化財/建造物）、子規庵（都指定史跡）など多数（東京都生涯学習情報ホームページ「通年公開事業一覧」より）
各種イベントへの参加方法などの詳細は、東京都ホームページ「東京文化財ウィーク2023」を参照。
information
「東京文化財ウィーク2023」開催期間
特別公開事業：2023年10月28日（土）〜11月5日（日）
企画事業：2023年10月1日（日）〜11月30日（木）
通年公開事業：年間を通じて公開中（休館日などを除く）
「東京文化財ウィーク2023」詳細（2023年9月27日東京都 報道資料）
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/09/27/10.html
