渋谷区立松濤美術館「杉本博司 本歌取り 東下り」【読者プレゼントあり】

東京・渋谷の渋谷区立松濤美術館にて、9月16日から「杉本博司 本歌取り 東下り」が開催されている。

 

渋谷区立松濤美術館「杉本博司 本歌取り 東下り」

 

本展のタイトルにある「本歌取り」とは、和歌の世界における作成技法の1つで、有名な古歌を「本歌」とし、後年の作成者がその一部を意識的に取り入れ、さらに新たな時代精神やオリジナリティを加味して歌をつくりあげる手法を指す。後年の作者は本歌と向き合い、理解を深めたうえで、本歌取りの決まりごとの中で本歌と比肩する、あるいは本歌を超える歌をつくることが求められる。杉本は、この「本歌取り」を日本文化の本質的な営みと捉え、自身の作品制作に援用している。本展に先立ち、姫路市立美術館にて「杉本博司 本歌取り—日本文化の伝承と飛翔」と題した展覧会を2022年に開催。続いて、東京にいわば”東下り”となる本展では、杉本による本歌取りの新作や主だった作品を中心に展示が再構成される。松濤美術館を設計した建築家で、書家としても名を馳せた白井晟一の書《瀉嘆》(現在は杉本が所有)が披露されるのも見どころのひとつ。
会期中は学芸員によるギャラリートークなどの関連イベントも各種開催される(参加方法などの詳細は、松濤美術館ホームページを参照)。

 

渋谷区立松濤美術館「杉本博司 本歌取り 東下り」

杉本博司《時間の矢》 1987年(火焔宝珠形舎利容器残欠:鎌倉時代[13−14世紀] 海景:1980年) ミクストメディア 小田原文化財団蔵 ©Hiroshi Sugimoto

 

渋谷区立松濤美術館「杉本博司 本歌取り 東下り」
白井晟一《瀉嘆》 昭和時代 紙本墨書 杉本博司蔵 ©Hiroshi Sugimoto

information

展覧会「杉本博司 本歌取り 東下り」
会期:2023年9月16日(土)~11月12日(日)
前期:9月16日(土)~10月15日(日)
後期:10月17日(火)~11月12日(日)
※会期中、一部展示替えあり
会場:渋谷区立松濤美術館(東京都渋谷区松濤2-14-14)
休館日:月曜(但し、9月18日と10月9日は祝日につき開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
※会期や開館時間、イベント内容などは今後の状況により変更される場合あり
入館料:一般1,000円、大学生800円、高校生・60歳以上500円、小中学生100円
※渋谷区民は割引あり、金曜は無料
※土・日曜、祝休日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者手帳の提示で本人および付添い1名まで無料
※リピーター割引あり(観覧日翌日以降の本展会期中、有料の入館券の半券と引き換えに通常料金から2割引き / 1枚の入館券につき1回まで有効)

特別協力:公益財団法人小田原文化財団
協力:東急株式会社

渋谷区立松濤美術館ホームページ
https://shoto-museum.jp/

 


読者プレゼント

この展覧会のペアチケットを抽選で5組10名様にプレゼントします。
メールタイトルに必ず『松濤美術館 杉本博司展』チケットプレゼント」と明記し、送付先の住所・郵便番号・氏名、年齢と、『コンフォルト』の感想もお書き添えのうえ、下記メールアドレスまで([@]→@に変えて)お申し込みください。
info[@]confortmag.net
応募締切:2023年10月15日(日)
ご応募をお待ちしております

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