須藤玲子氏と、須藤氏が率いるテキスタイルデザイン・スタジオ「NUNO」の活動を包括的に紹介した大規模個展「須藤玲子:NUNOの布づくり」が、茨城県水戸市の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催されている。会期は2月17日から5月6日まで。
須藤玲子&アドリアン・ガルデール《こいのぼり》2008/2019(部分) 展示風景:「Sudo Reiko: Making NUNO Textiles」 CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong、2019-2020 ©︎CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong
須藤氏は、日本の伝統的な染織技術と現代の先端技術を組み合わせ、従来にない素材をテキスタイルに取り入れるなど、常にその革新的な布づくりでテキスタイルの世界の第一線を走り続けてきたテキスタイルデザイナー。本展では、須藤氏が日本各地の職人・工場と協働で取り組んできた布づくりについて、作品だけでなく、普段は見ることのできないその舞台裏や豊富な資料もあわせて開示され、齋藤精一(パノラマティクス主宰)のアーティスティック・ディレクションによるマルチメディア・インスタレーションで展観する。
展示風景:「MAKING NUNO: Japanese Textile Innovation from Sudo Reiko」 Japan House London、2021 ©︎Japan House London
本展は2019年に香港のCHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)で企画・開催された後、イングランド、スコットランド、スイスを巡回した話題の展覧会。国内では昨年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて開催されており、このほど須藤氏の出身地である茨城県に凱旋、県下の公立美術館での開催となる。
展示風景(2点とも):「須藤玲子:NUNOの布づくり」 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2023 撮影:林雅之
水戸での展示では、磯崎新設計で知られる水戸芸術館の館内および広場にて、2018年に国立新美術館(東京)で展示され話題を集めた「こいのぼり」のインスタレーションが登場。水戸藩に由来する染色技法「水戸黒」を用いた「こいのぼり」のほか、水戸芸術館のシンボルでもあるタワー建築をモチーフとした新作テキスタイルも本展のために製作されている。
会期中、NUNOのテキスタイルを用いたワークショップのほか、担当学芸員によるギャラリーツアーなども開催される(詳細は水戸芸術館現代美術ギャラリーのホームページを参照)。
information
「須藤玲子:NUNO の布づくり」
会期:2024年2月17 日(土)~5月6日(月・振休)
開場時間:10:00-18:00(入場は17:30まで)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー、広場(茨城県水戸市五軒町1-6-8)
休館日:月曜 ※祝日の場合は翌火曜
入場料:一般 900円、団体700円、高校生以下・70歳以上・障害者手帳の提示で付き添い1名まで無料
※学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」の実施あり
※学割等の適用には、学生証や年齢のわかる身分証明書の提示が必要
問合せ先TEL:029-227-8111
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
企画協力:CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong、Japan House London
後援:アダストリア
協賛:木内酒造
協力:サントリーホールディングス
企画:高橋瑞木(CHAT館長兼チーフキュレーター)
会場構成:アドリアン・ガルデール、たしろまさふみ
アーティスティック・ディレクション:齋藤精一(パノラマティクス主宰)
企画担当:後藤桜子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
水戸芸術館現代美術ギャラリー ホームページ
https://www.arttowermito.or.jp
読者プレゼント
この展覧会のチケットを5組10名様にプレゼント!
住所、氏名、年齢、コンフォルトの感想を明記の上、下記メールアドレスまで([@]→@に変えて)お申込みください(申込多数の場合は抽選)。
info[@]confortmag.net
*タイトルに必ず「水戸芸術館現代美術ギャラリー 須藤玲子:NUNO の布づくり展 チケットプレゼント」と明記してください。
応募締切:2024年3月10日(日)
ご応募をお待ちしております。