茨城・水戸市の茨城県近代美術館にて、「石岡瑛子 I デザイン」が4月27日より開催されている。
デザイナー、アートディレクターとして人々に新しい価値観を提示し、広告、舞台、映画など多岐に渡る分野で国際的に活躍した石岡瑛子（1938-2012）。石岡によるグラフィックデザインを中心に展開される本展では、活動前半期の代表作として挙げられる資生堂やPARCOといった企業広告など、東京を拠点にしていた1960-80年代の仕事を中心に、石岡がアートディレクターとして参画したポスターやCM、グラフィックアートからスケッチまで、約500点の作品を一挙公開。今なお鮮烈な輝きを放つ石岡の仕事の本質に迫るとともに、その創造の核となった「I（アイ）＝私」を浮き彫りにする。
左：「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」PARCO ポスター（1976年）
中央：「Tradition et Nouvelles Techniques」展覧会ポスター（1984年）
右：「ドラキュラ」映画ポスター（1992年）
展示構成
1幕 知性と品性、感性を磨く―資生堂デビューと新しい女性像の創造―
2幕 あの頃、街は劇場だった―1970’s 渋谷とパルコ、広告の時代―
3幕 着地は熱情であらねばいけない―裸のアートワークに映る私―
4幕 本も雑誌もキャンバスである―肉体としてのブックデザイン―
5幕 地球のすべてが私のスタジオ―Iデザインは境界も時代も超える―
本展は、東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー（ggg）にて2020年に開催された、石岡が1980年代にニューヨークへ渡るまでの日本での仕事に焦点をあてた企画展「SURVIVE － EIKO ISHIOKA / 石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか」の好評を受け、全国巡回展として企画されたもの。gggと京都dddギャラリーでの石岡瑛子展を監修した3氏（石岡怜子、河尻亨一、永井裕明）が引き続き全国巡回展の監修を担当し、両ギャラリーの展示コンセプトを基盤に「石岡瑛子 I デザイン」展として再構成した。2023年9月に福岡・北九州市の北九州市立美術館で開幕し、茨城県近代美術館が2会場め。このあと、兵庫県立美術館、島根県立石見美術館、富山県美術館での開催を予定している。
information
「石岡瑛子 I デザイン」
会期：2024年4月27日（土）〜7月7日（日）
会場：茨城県近代美術館（茨城県水戸市千波町東久保666-1 / TEL.029-243-5111）
休館日：月曜
入場料：一般 1,000円、70歳以上 500円、高大生 730円、小中学生 370円
※土曜日は高校生以下無料
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証などの提示で本人および付き添い1名まで無料
関連イベント
学芸員によるギャラリートーク
開催日：2024年5月25日（土）、6月16日（日）
時間（両日とも）：14:00-15:00
会場：2階企画展示室
※申込不要、ただし本企画展のチケット要
主催：茨城県近代美術館
協賛：水戸市、朝日新聞水戸総局、茨城新聞社、NHK水戸放送局、産経新聞社水戸支局、東京新聞水戸支局、日本経済新聞社水戸支局、毎日新聞水戸支局、読売新聞水戸支局、LuckyFM茨城放送
特別協力：公益財団法人 DNP 文化振興財団／株式会社 DNP アートコミュニケーションズ
企画協力：迫村裕子（S2株式会社）
監修：Team EIKO（石岡怜子、河尻亨一、永井裕明[N.G.inc.]）
茨城県近代美術館 ホームページ
https://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
茨城県近代美術館 SNS
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応募締切：2024年6月2日（日）
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