京都・長楽館「御成の間」6年ぶりに特別公開(第49回京の夏の旅)

長楽館 3階「御成の間」
長楽館3階「御成の間」

京都市東山区円山町にある京都市有形文化財で、旧村井吉兵衛別邸現在はホテルとして営業している長楽館(ちょうらくかん)の3階「御成の間」が、6年ぶりに一般に公開されている。
京都市および公益社団法人京都市観光協会が主催し、通常は非公開の建築・庭園・絵画などの文化財が期間限定で特別公開する「京の夏の旅」(第49回)の一環としての実施、予約は不要(見学は有料)。

長楽館
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同館は、明治期の実業家で「煙草王」と称された村井吉兵衛(1864-1926)が、明治42年(1909)に別邸として建設されたもので、当時は国内外の賓客を接遇する迎賓館として用いられた(「長楽館」の命名は伊藤博文による)。外観はルネッサンス風の西洋建築で、内部でもロココ、ネオ・クラシック、アールヌーボーといった西洋の様式が取り入れられている。最上階・3階に限り、日本の建築様式が用いられており、このうち「御成の間」は、大正時代に村井の依頼を受け、甲良建仁寺流12代目・大島盈株(おおしま みつもと|1842-1925)の手により現在のしつらえに改修された。折上格天井にバカラ社製のシャンデリアを吊るし、金銀砂子を用いた襖絵などをあわせた、洋の東西の文化が融合した豪奢な書院づくりが見どころ。通常は一般には非公開のため、見学できる貴重な機会。表千家の《残月亭》の写しと伝わる、ステンドグラスを嵌めた丸窓をもつ茶室・長楽庵も特別に公開される。
公開日時などの詳細は「第49回京の夏の旅」ホームページを参照。
 
長楽館 茶室 長楽庵
茶室 長楽庵 内観

 

information

第49回京の夏の旅 長楽館「御成の間」特別公開
日程:2024年7月12日(金)~9月30日(月) ※公開除外日あり
時間:平日 11:00-17:00(16:30受付終了)/ 土休日13:30-17:00(16:30受付終了)/ 注.8月13日(火)・15日(木)・16日(金)は13:30-17:00(16:30受付終了)、8月14日(水)は14:00-17:00(16:30受付終了)
公開場所:3階「御成の間」「長楽庵」ほか和室、1・2階フロア
注.上記は発表時のもの、諸般の事情により変更される場合あり
注.営業日・営業時間が変更される場合あり(最新の営業日時はホームページを参照)

「第49回京の夏の旅」ホームページ
https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=10028

長楽館
長楽館 外観

長楽館 公式ホームページ
https://www.chourakukan.co.jp/

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