第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020

1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザインの発展に寄与することを目的として、1999年に設立された亀倉雄策賞。この賞の運営と選考は、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が行い、毎年発行される年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に対して贈られている。
第22回亀倉雄策賞は、菊地敦己氏によるブックデザイン『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』に授与される。

菊地氏は、大学在学中よりグラフィックデザインの仕事を始め、2000年ブルーマーク、2011年個人事務所を設立。青木淳氏の設計で知られる《青森県立美術館》のVI・サイン計画や、ミナ ペルホネン、サリー・スコットなどファッションブランドのアートディレクションをはじめ、書籍、雑誌、パッケージなど、数々の優れたデザインを手がけてきた。その一方で、活動初期の頃からオルタナティブスペースやブックレーベルの運営、飲食店のプロデュースなど、2000年以降の時流を牽引するような多角的な活動も継続して行っている。批評性を含んだ表現の中に実用性を両立させた菊地氏のデザインは、物事の本質をつかみ、的確な結果を導き出すと高く評価されている。

今回の受賞対象となった菊地氏の作品は、東京・港区の《菊池寛実記念 智美術館》で2019年4月から7月にかけて開催された、陶芸家の作品展「野蛮と洗練 加守田章二の陶芸」の図録のブックデザイン。20世紀後半に活躍し、50歳を目前に夭折した現代陶芸作家の、短くも濃い作陶人生の変遷が収められた内容に対し、選考委員から「編集、撮影、印刷、造本のすべてにデザイナーの力が発揮された、一分の隙もない仕上がり。作品から読み取ったものを、本としてどう存在させるかが考えられている」「作品集というものは大仰になりがちだが、加守田章二という人物がそのまま伝わってくる」などの称賛の声が寄せられた。

受賞作:陶芸家の展覧会図録のブックデザイン『野蛮と洗練 加守田章二の陶芸』
(cl:菊池寛実記念 智美術館)

この受賞を記念し、東京・銀座のクリエイションギャラリー G8で菊地氏の個展が開催される。菊地氏自らセレクトしたコマーシャルワーク、約1000点の作品で構成される。

Information


第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020
会期:2020年7月20日(月)〜9月2日(水)
開館時間:11:00-19:00
休館日:日曜・祝日、8月9日(日)〜16日(日)
会場:クリエイションギャラリー G8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F)
入場無料、来場予約実施中(会場ホームページを参照)
tel:03-6835-2260
会場ホームページ:http://rcc.recruit.co.jp/g8/
※マスク着用など入場時の注意点、最新の情報は、会場ホームページ・SNSで随時発信

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