「I LOVE タイルーータイルがつなぐ街かど」展に行ってきました。

愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムで開催されている「I LOVE タイル-タイルがつなぐ街かど」展。実は、コンフォルト144号(特集「タイル、この愛しきもの」)の記事「タイルの細道」がきっかけでした。

 

展示企画は、お勤めをしながら、日本中の近代建築を見て歩いている岡崎紀子(みちこ)さんによるもの。建物を探して一日20キロ歩くこともざら、しかもいい建物を見かけたら途中下車できるようにと「青春18切符」を愛用する方! 「新幹線だと移動だけど、各駅停車は旅なのよ」というみちこさんの名言、心にしみます・・。

 

みちこさんの建物愛はタイルにもおよび、コンフォルトでも日本中からみちこさんの一押しタイルをご紹介しました。今回の展示では「美容院・理容室」「銭湯・風呂屋」「映画館・喫茶店など」「タバコ屋」と、タイルが多用されている建物を写真と文章で紹介しています。いまのように、お店があっと言う間に変わっていたりしなかった時代、その町でずっとお店をやっていこうという店主さんは「一国一城の主」。その気概を持って、当時まだハイカラだったタイルで美しく店頭を飾ったのです。

 

そんな想いが、写真からも伝わってきます。タイルって、なんだかやっぱり愛しいものですね。また実際の街のように、タバコ屋さんや美容室が立ち上がり、写真撮影の人気スポットにもなっていました。展覧会と同名の図録もミュージアムショップで発売中(本体760円)。

 

詳しくはまもなく発売されるコンフォルト147号で、津村泰範さんにご紹介いただいています。ぜひ、ご覧ください。

 

IMG_5509
IMG_5496 ヨーロッパのタイルを真似て日本でつくられていたマジョリカタイル。

 

I LOVE タイルーータイルがつなぐ街かど展

会期 10月10日(土)〜2016年3月20日(日)

会場 INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」企画展示室

共通入館料 一般600円/高・大学生400円 小・中学生200円

(編集部・豊永郁代)

 

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