内藤礼　うつしあう創造

日本を代表する現代作家の一人、内藤礼（1961-）の大規模展。
自然の内にあるものに気づき、受け取ることで作品を作り続けてきた内藤礼が、そこに確かにある「創造」と向き合い、人と自然、人と作品、生と死、そして何より作家と見る人の「創造」が「うつしあう」ところに生まれる生気や慈悲を、本展を通じて育もうと試みる。
本展では、過去最大規模となる展示スケールも大きなみどころ。大小さまざまな展示室や光庭、通路を含めた約2,000平方メートルの展示スペースを会場に、スケールの大きな空間展示となり、東京都庭園美術館、水戸芸術館ギャラリーなど、これまでに開催されてきた個展を上回る規模となる。日中は、天井や光庭から差し込む自然光が展示空間を満たし、夕刻になると明かりが灯る。妹島和世と西澤立衛による建築家ユニット・SANAAの設計で知られる、金沢21世紀美術館の特徴でもあるガラスの天井や壁面は、ときに光を内部へとまねき入れ、ときに光を反射し、季節や天候、時間によってさまざまな表情を空間にもたらすため、本展は、訪れる季節、天候、時間帯によって異なる表情を楽しめる展覧会となっている。

Information

内藤礼　うつしあう創造
会期：2020年6月27日（土）～8月23日（日）
開館時間：10:00-18:00（金・土曜は20:00まで）
休館日：月曜（但し、8月10日は開場）、8月11日（火）
会場：金沢21世紀美術館 展示室7-12・14、光庭2・3（石川県金沢市広坂1-2-1）
料金：一般 1,600円、大学生 1,100円、小中高生 600円、65歳以上 1,600円
日時指定入場制を実施（会場ウェブサイトから希望の日時を指定。詳細は会場ウェヴサイトを参照）
tel 076-220-2800
https://www.kanazawa21.jp