河鍋暁斎の底力【プレゼントあり】

毎年のように展覧会が開かれる人気の絵師、河鍋暁斎(かわなべ きょうさい|1831[天保2]~1889[明治22]年)。本展は、これまでの展覧会とは趣を異にし、暁斎の本画(下絵を描き彩色を施した完成作品)は一枚も展示されないのが大きな特徴である。展示するのは、河鍋暁斎記念美術館の充実した収蔵品から厳選した、素描、下絵、画稿や、宴席などにおいて即興で描かれた席画や絵手本など、計166作品(途中、展示替えあり)。

《象 写生》1863年 河鍋暁斎記念美術館

《象 写生》1863年 河鍋暁斎記念美術館

本画は完成度が高い一方で、筆勢が抑制された、いわば「お行儀のいい」作品であり、彩色などは時として弟子の手が入ることもある。また、暁斎には多くの版画作品があるが、これらは全て、暁斎が描いた原画を元に、彫師と摺師という第三者の協力を経て初めて完成させるものである。
これに対して、下絵や画稿類は、100%暁斎の手によるものであり、その卓越した筆力をまざまざと感じることができる。本展は、暁斎の描写と表現の力量を、本画ではない作品で提示するという、チャレンジングな趣向となっている。

《書画展覧余興之図》1881年頃 河鍋暁斎記念美術館[展示期間:1/2~2/7]

《書画展覧余興之図》1881年頃 河鍋暁斎記念美術館[展示期間:1月2日~2月7日]

また本展では、暁斎の画稿の中でも、そのユニークな画題やユーモアあふれる描写が知られている《鳥獣戯画 猫又と狸 下絵》(本展フライヤーで使用されている作品)において、失われていた上部1/3(さんぶんのいち)が初めて公開される。

企画展「河鍋暁斎の底力」フライヤー

information

「河鍋暁斎の底力」
会期:2020年11月28日(土)〜2021年2月7日(日)※途中、展示替えあり
開館時間:10:00-18:00(金曜 20:00まで)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜(1月11日、2月1日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月12日(火)
会場:東京ステーションギャラリー(東京都千代田区丸の内1-9-1)
入館料:一般 1,200円、高校・大学生 1,000円、中学生以下無料
日時指定チケットの事前購入を推奨(会期最終週を除く平日のみ、ローソンチケットが販売枚数に達していない場合に限り、美術館1F受付にてチケットを販売)
問い合わせ:03-3212-2485
会場ホームページ http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

読者プレゼント

この展覧会のペアチケットを抽選で5組10名様にプレゼントします。
メールタイトルに必ず、「河鍋暁斎の底力チケットプレゼント」と明記し、送付先の住所・郵便番号・氏名、年齢と、『コンフォルト』の感想もお書き添えのうえ、下記メールアドレスまでお申し込みください。
info@confortmag.net
応募締切:2020年12月25日(金)
ご応募をお待ちしております。

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