日本のクリエイティブ領域を半世紀以上にわたって牽引してきた、小池一子(こいけ かずこ)のこれまでの仕事を総覧する展覧会が、アーツ千代田 3331にて開催される。
小池氏は、コピーライター、編集者、翻訳者、キュレーター、クリエイティブ・ディレクターなど、さまざまな領域で活躍し、1980年にはデザイナーの田中一光とともに無印良品のブランド創設に関わり、現在もアドバイザリーボードの一人を務めている。日本における現代アートの発展にも大きく貢献し、1983年には日本初のオルタナティブ・スペース〈佐賀町エキジビット・スペース〉を創設した。
左:書籍 『Japanese Coloring』(1982年)
右:書籍『Japan Design』(1984年)2点共にリブロポート発行、アートディレクション:田中一光
左:「PARCO感覚。」広告 1972年 アートディレクション:石岡瑛子 / イラスト:山口はるみ / 撮影:操上和美
右:「現代衣服の源流展」展覧会ポスター 1975年(京都国立近代美術館) アートディレクション:田中一光
本展では、60年以上にわたる、小池一子による仕事の数々を、「中間子」と「佐賀町」の2部構成で紹介。領域を超えて、芸術家やクリエイターの表現を、裏方の立場で支える土壌を開拓した小池一子の仕事を総括するとともに、小池が伴走し続けた芸術家やクリエイターたちの、1960年代から現在までの創作の軌跡にも同時に迫る。
会期中、出展者によるパフォーマンスやトークなどの関連イベントも各種開催される。
出品作家:大竹伸朗、岡部昌生、片山雅史、小金沢健人、駒形克哉、シェラ・キーリー、シュウゾウ・アヅチ・ガリバー、佐藤時啓×野村喜和夫、白井美穂 × 浜田 優、白川昌生、杉本博司、立花文穂(会場:B1F / B111)、内藤 礼(会場:B1F / B110 sagacho archives ※完全予約制)、巻上公一、森村泰昌、横尾忠則、吉澤美香、ヨルク・ガイスマール
佐賀町エキジビット・スペースにおける展覧会風景 / シュウゾウ・アヅチ・ガリバー《肉体契約》1984年 ©Shuzo Azuchi Gulliver
information
「オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動」
会場:アーツ千代田 3331 メインギャラリー(1F)、sagacho archives(B1F)、B111(B1F)ほか
所在地:東京都千代田区外神田6-11-14
会期:2022年1月22日(土)〜3月21日(月・祝)
開場時間:11:00-19:00(最終入場は閉場30分前まで)
休場日:会期中無休
※会場では新型コロナウイルス感染症対策を実施、入場制限を実施する場合や、スケジュール等が今後変更される可能性あり
※完全予約制となる、内藤礼作品の展示会場/B1F(B110)sagacho archivesは、3月21日(月・祝)を除く毎週月曜休廊、2月22日(火)・23日(水)休廊
料金:一般 1,000円、シニア(65歳以上)・学生800円(高校生以下無料)、ミューぽん800円
※千代田区民は身分証明書の提示で無料
※障害者手帳の提示で本人と付き添い1名まで無料
※アーツ千代田 3331への入館は無料
主催:3331 Arts Chiyoda
後援:千代田区、一般社団法人千代田区観光協会、カナダ大使館、ドイツ連邦共和国大使館
特別協賛:株式会社良品計画
協賛:株式会社パルコ
協力:株式会社平凡社、公益財団法人京都服飾文化研究財団、公益財団法人DNP文化振興財団
助成:芸術文化振興基金