フランス・パリで例年1月に開催される、インテリア・デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ（Maison&Objet）」を編集した展覧会が、東京・日本橋の日本橋髙島屋にて、3月3日から開催されている。
「メゾン・エ・オブジェ」は、1995年にパリで誕生した世界最高峰のデザインとライフスタイルの展示会。世界のインテリアデザインのトレンドを牽引する「BtoB」の国際トレードショーとして、ヨーロッパで最も重要なインテリア・デザインイベントの1つ。開催の前年に世界的に最も活躍したデザイナーを選出する「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」や、毎回1つの国にスポットをあて、その国で活躍する新進気鋭のデザイナー・クリエイターを紹介する「ライジング・タレント・アワード」も併催するなど、インテリアとデザイン業界に多大な影響力をもっている。
今年はパリ郊外のヴィルパント本市会場にて、1月20日より開催するところ、3月24日からの会期に延期となっているため、日本橋髙島屋での本展示会場では、パリに先駆けて披露される新作を含む。
「デザイン・ダイアローグ」をテーマに掲げる会場は3部構成で、「メゾン・エ・オブジェ」の主催者であるSAFIが総指揮をとり、フランス人キュレーターが手掛ける会場構成も見どころ。
左から、ジャンリュック・コロナ・ディストリア（コーディネーター・総合ディレクション）、フランソワ・ルブラン・ディ・シシリア（©danyeffet）、エリザベス・ルリッシュ（©Jean-Marc Palisse）の3氏
1部：過去のメゾン・エ・オブジェで「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した21組のデザイナーによる家具や照明などを展示
キュレーター：フランソワ・ルブラン・ディ・シシリア（3部も担当）
2部：開幕が1月20日から3月24日に延期された「メゾン・エ・オブジェ 2022」で披露される予定だった新作コレクション「ホワッツ・ニュー」を展示。
キュレーター：エリザベス・ルリッシュ（本展示会場デザインも担当）
3部：「ライジング・タレント・アワード」の展示。日本とフランスの新鋭クリエーターの作品を紹介。
会場となる髙島屋からは、1941年に日本橋髙島屋にて開催された「シャルロット・ペリアン展」（通称「選擇・傳統・創造」展、正式タイトル「ペリアン女史 日本創作品展覧会 2601年住宅内部装備への一示唆」）から、貴重な名作や復刻版が出展される。さらに、ペリアン来日に大きな影響を与えた、坂倉準三がしたためた長さ8メートルにおよぶ巻き紙の手紙の写真（会場導入部の展示パネル）も必見。
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、世界の誰もが大きな変化の時代を歩んでいる今だからこそ、デザインを通じての多様な「対話」の姿を模索するとともに、ニューノーマル時代の暮らしの在り方を提案する。
「デザイン・ダイアローグ メゾン・エ・オブジェ・パリ展」開催概要
会期：2022年3月3日（木）～3月21日（月・祝）
※会期中無休
会場：日本橋髙島屋 S.C. 本館8階ホール（東京都中央区日本橋2-4-1）
開場時間：10:30-19:00（19:30閉場）
※最終日3月21日（月・祝）は15:30まで（16:00閉場）
入場料：一般、大学・高校生500円、中学生以下無料
※障がい者手帳あるいはデジタル障がい者手帳の提示で本人および同伴者1名まで入場無料
問合せ先：03-3211-4111（代表）
関連展示
日程：2022年3月2日（水）〜8日（火）
会場：本館1階（正面イベントスペース）、本館7階（クロスロード）
主催：髙島屋、朝日新聞社
企画監修：SAFI（メゾン・エ・オブジェ主催者）
企画協力：デアイ（DE AI / メゾン・エ・オブジェ日本総代理店）
後援：在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
巡回予定
髙島屋京都店：2022年4月28日（木）～5月9日（月）
ジェイアール名古屋タカシマヤ：2022年8月17日（水）～8月30日（火）
※新型コロナウイルス感染症拡大状況など諸事情により、当初の予定が変更あるいは開催中止となる場合あり
※最新の情報は、日本橋髙島屋 S.C.公式ウェブサイトや特設ページにて発表。
デザイン・ダイアローグ「メゾン・エ・オブジェ」展 特設ページ
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/maison-objet/
