建築家の坂倉準三(1901-1969)と坂倉建築研究所が設計したことで知られる、東京・新宿の新宿駅西口ビル・小田急百貨店本館。同店を含む一帯で進行中の「新宿駅西口地区開発計画」の進捗に伴い、本館の営業が10月2日で終了する(新宿店は新宿西口小田急ハルクに店舗を移転し、10月4日にリニューアルオープン予定)。
地下空間も含めた新宿西口広場の建設にあわせて計画、設計された、坂倉の代表作の1つであり、建物の存続を望む声も聞かれたが、解体されることが小田急百貨店より発表されている。
また1つ、モダニズム時代の建築が地上から消えることを惜しんで、近代建築と市民の会主催によるオンライン講演会(ウェビナー)が、本館の営業終了日と同じ、10月2日に開催される。
講師を務めるのは、建築史家の松隈 洋氏(京都工芸繊維大学教授)。数ある著作の最新刊に、昨年12月に青幻舎より刊行された『建築家・坂倉準三と髙島屋の戦後復興-「輝く都市」をめざして―』がある。
ウェビナー聴講は無料、要申し込み(定員500名、先着順に受け付け)。
information
ウェビナー「坂倉準三が目指した『輝く都市』新宿駅西口広場、小田急百貨店本館」開催概要
開催日時:2022年10月2日(日)13:00-14:30
講師:松隈 洋(建築史家、京都工芸繊維大学教授)
会場:オンライン
配信方式:Zoom
定員:500名
参加費:無料
※視聴URLは、9月30日にメールにて申込者に通知予定
主催:近代建築と市民の会
参加申し込みフォーム
https://forms.gle/CpvKYDEfdRuHGT3p8