ggg企画展「宇野亞喜良 万華鏡」

イラストレーター、グラフィックデザイナーとして1950年代から半世紀以上にわたり、時代の第一線で活躍してきた宇野亞喜良の展覧会が、東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)にて開催されている。会期は1月31日まで。

ggg企画展「宇野亞喜良 万華鏡」
1階会場 撮影:藤塚光政

本展は2フロアに分かれ、1階会場では、俳句と少女をテーマにした作品シリーズ約20点を展示。特殊な印刷設計によって、既存とは異なる表現方法を試みた新たな作品となっている。地階会場では、刈谷市美術館協力のもと、今回の印刷実験による新作の原点である、宇野が1960年代に発表したポスター作品約50点が一堂に会する。展示構成および評論を、矢萩喜從郎が担当しているのも見どころ。

ggg企画展「宇野亞喜良 万華鏡」
地階会場 撮影:藤塚光政

展覧会タイトルの「万華鏡」とは、本展が最新作と初期作品とのシンクロニシティの場と化し、時代を超え、普遍的な魅力を放ち続ける宇野亞喜良の少女像が織りなす世界観を示唆している。
なお、本展で使用された特殊印刷の制作過程は、市谷の杜 本と活字館の本館1階にて2023年3月から開催予定の展覧会にて展示される。

ggg企画展「宇野亞喜良 万華鏡」

宇野亞喜良プロフィール
1934年名古屋市生まれ。名古屋市立工芸高校図案科卒業。
カルピス食品工業、日本デザインセンター、スタジオ・イルフィルを経てフリー。
日宣美特選、日宣美会員賞、講談社出版文化賞さしえ賞、サンリオ美術賞、赤い鳥挿絵賞、日本絵本賞、全広連日本宣伝賞山名賞、読売演劇大賞選考委員特別賞等を受賞。
1999年紫綬褒章。2010年旭日小綬章受章。
主な作品に、『宇野亜喜良60年代ポスター集』、『奥の横道』、『MONOAQUIRAX+』、『宇野亞喜良クロニクル』、『宇野亞喜良ファンタジー挿絵の世界』。絵本に、『あのこ』(今江祥智・文)、『白猫亭』、『上海異人娼館』(寺山修司・原作)、『おおきなひとみ』(谷川俊太郎・詩)、『X字架』、『恋人たち』(穂村弘・文)など。刈谷市美術館、Bunkamuraギャラリーほか個展も多数。キュレーションや舞台美術も手がけている。

information

ギンザ・グラフィック・ギャラリー第392回企画展「宇野亞喜良 万華鏡」
会期:2022年12月9日(金)~2023年1月31日(火)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)1F・B1
所在地:東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
開館時間:11:0019:00
休館日:⽇曜・祝⽇、年末年始休業期間
入場料:無料
問合せ先:03-3571-5206(ggg)

協力:刈谷市美術館、株式会社アートスペース、DNP大日本印刷株式会社
展示構成・評論:矢萩喜從郎
特殊印刷設計:津田淳子
印刷設計:DNP大日本印刷株式会社 出版イノベーション事業部 ブッククリエイティブ推進室
告知デザイン:大島依提亜
会場撮影:藤塚光政

展覧会詳細
https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/jp/00000813

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