東京スカイツリー®のデザイン監修を手がけたことなどで知られる、現代彫刻家の澄川喜一(1931年~)の展覧会が、島根県益田市の島根県立石見美術館にて開催されている。
澄川喜一《そりのあるかたちB》1999年 撮影:山﨑信一
全国各地で約100点もの野外彫刻を手がけ、都市部の建築分野のデザインや環境造形の仕事も担い、高い評価を受けてきた澄川。島根県鹿足郡六日市町(現・吉賀町)の出身である澄川は、2020年度と2021年度にあわせて120点の彫刻作品を県に寄贈している。
本展では、この中から、選りすぐりの彫刻作品約50点を紹介するもの。さらにこれらの作品とあわせて、県が受贈している膨大な資料から、これまで公開の機会が少なかった資料——野外彫刻のスケッチ、図面、下絵、マケット、石膏原型のほか、作家自身の収集物なども出展される。これら多彩な展示により、「澄川喜一の仕事」を総覧する。
澄川喜一《焼失した谷中五重塔のスケッチ》(スケッチブックより)1957 年頃 撮影:山﨑信一
information
特別展「受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事」
会期:2023年2月4日(土)~4月3日(月)
会場:島根県立石見美術館 展示室A、B、C(グラントワ内)
休館日:火曜(但し、3月21日は開館)、3月22日(水)
開館時間:9:30-18:00(展示室への入場は17:30まで)
観覧料:一般 300円、大学生 200円、高校生以下無料
特別展公式サイト
https://www.grandtoit.jp/museum/work_of_sculptor_kiichisumikawa