京都・岡崎に1998年(平成10)に開館した細見美術館にて、開館25周年を記念した特別展の第一弾が9月5日より開催される。
同館では、大阪の実業家のひとり、故・細見良(初代 古香庵)に始まる、細見家が三代にわたって蒐集してきた日本美術コレクションを中心に、これまでさまざまな視点から展覧会を開催してきた。本展では、コレクターが己(おのれ)の美意識を信じ、懸命に追い求めてきた多彩なコレクションが披露される(会期中、展示替えあり)。
伊藤若冲《糸瓜群虫図》 江戸中期 細見美術館蔵
酒井抱一《白蓮図》 江戸後期 細見美術館蔵
記念展の第1弾「愛し、恋し、江戸絵画 ― 若冲・北斎・江戸琳派 ―」では、二代 古香庵(細見 實、1922-2006年、細見美術財団前理事長)と妻の有子(現理事長)が二人三脚で蒐集した江戸絵画を展示。先見の明をもって集めた伊藤若冲のユニークな作品、葛飾北斎の肉筆美人画、さらには酒井抱一に始まる洗練された江戸琳派の作品群など、夫妻の”お気に入り”で構成される。
夫妻は蒐集した美術品を自邸に飾って楽しみ、もてなしにも用いたという。季節やテーマ、客人の好みなどをイメージしながら、時代やジャンルを超えて取り合わされた美術品の数々は、呼応しあい、空間を彩った。本展ではこういった細見家ならではの美の競演を楽しめるような展示も一部で行われるのも見どころ。
フライヤーに使用されている日本画:鈴木其一《朴に尾長鳥図》部分 江戸後期 細見美術館蔵
information
開館25周年記念展I 「愛し、恋し、江戸絵画-若冲・北斎・江戸琳派-」
会場:細見美術館(京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
会期:2023年 9月5日(火)〜11月5日(日)
※一部展示替えあり
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施
開場時間:10:00-17:00
休館日:月曜(祝日の場合は営業し、翌火曜休館)
入館料:一般 1,400円 学生 1,100円
※各種割引設定については細見美術館ホームページ参照
主催:細見美術館、京都新聞
後援:NHK京都放送局、京都市教育委員会
協力:淡交社
細見美術館ホームページ
https://www.emuseum.or.jp/
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