神奈川県・箱根町のポーラ美術館にて、企画展「モダン・タイムス・イン・パリ 1925―機械時代のアートとデザイン」が開催されている。
「第1章 機械と人間:近代性のユートピア」展示風景 Photo by Ooki JINGU
1920年代、フランスの首都パリをはじめとした欧米の都市では、第一次世界大戦からの復興によって工業化が進み、自動車や航空機が登場。「機械時代」(マシン・エイジ)と呼ばれる華やかでダイナミックな時代を迎えていた。1925年のパリ現代産業装飾芸術国際博覧会(アール・デコ博)は、変容する価値観の分水嶺となった一大イベントであり、工業生産品と調和する幾何学的な「アール・デコ」様式が流行、絶頂期を迎えた。その頃の日本でも、1923年(大正12)に発生した関東大震災以降、東京を中心に急速に「モダン」な都市への再構築が進むなど、世界は第一次大戦と第二次大戦の戦間期に繁栄と閉塞を経験し、機械や合理性をめぐる人々の価値観が大きく変化していった。
「第2章 装う機械:アール・デコと博覧会の夢」展示風景 Photo by Ooki JINGU
本展は、コンピューターやインターネットが高度に発達し、AI(人工知能)が人々の生活を大きく変えようとする現代において、1920-1930年代の欧米諸国と日本でみられた機械と人間の関係性を示す多彩な作品や資料の展示を通して、約100年前と今の様相を比較し、機械と人間との関係性について問いかける。会期中無休、5月19日まで。
展示風景 空山基 Courtesy of NANZUKA © Hajime Sorayama Photo by Ooki JINGU
展示構成
第1会場(展示室1)
第1章 機械と人間:近代性のユートピア
第2章 装う機械:アール・デコと博覧会の夢
第3章 役に立たない機械:ダダとシュルレアリスム
第2会場(展示室2)
第4章 モダン都市東京:アール・デコと機械美の受容と展開
エピローグ 21世紀のモダンタイムス
主な出品作家:フェルナン・レジェ、コンスタティン・ブランクーシ、ルネ・ラリック、ラウル・デュフィ、ロベール・ドローネー、キスリング、A.M.カッサンドル、ジョルジョ・デ・キリコ、マン・レイ、古賀春江、杉浦非水、ムニール・ファトゥミ、空山 基、ラファエル・ローゼンダール、ほか
作品点数:約170点
information
「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」
会期:2023年12月16日(土)〜2024年5月19日(日)※会期中無休(悪天候などによる臨時休館あり)
会場:ポーラ美術館 展示室1、2(神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭1285)
TEL:0460-84-2111
入館料:大人 1,800円、シニア割引(65歳以上)1,600円、大学・高校生 1,300円、中学生以下無料
※障害者手帳の提示で本人と付添者1名まで 1,000円
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
会場構成:中原崇志、永田耕平
展覧会詳細
https://www.polamuseum.or.jp/sp/moderntimesinparis1925/
※HIRAKU Project Vol.15「大西康明 境の石」展 を同会期で開催(観覧無料)
https://www.polamuseum.or.jp/sp/hiraku-project-15/
ポーラ美術館ホームページ
https://www.polamuseum.or.jp/
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応募締切:2024年2月4日(日)
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