東京・池尻3丁目にあるギャラリー・OFS GALLERYにて、永井一正(1929-)と永井一史(1961-)の二人展が4月18日より開催されている。永井一正氏は日本を代表するグラフィックデザイナーのひとり。一史氏はその息子であり、アートディレクターとしてHAKUHODO DESIGNを率いる。本展のタイトルは、それぞれの文脈で紐解かれる「 LIFE と life 」を象徴的に表現している。
メッセージ
親子で「デザイン」という大きなフィールドに立ちながら、全く異なったアプローチでクリエイティブの解釈を広げ続けてきた二人。永井一正は、幾何学的な表現からグラフィックデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、具象的な動物を描いたことをきっかけに作風を大きく転換させた。いのちを追求するLIFEシリーズは既に30年以上も続くライフワークとなっている。
一方、永井一史は、広告会社を経て2003年にHAKUHODO DESIGNを設立。概念をデザインすることに価値と面白さを見出し、ブランディングを中心に仕事をしている。それぞれの道に大きく関わってきたであろう、時代とともに流れる価値観の変化、そして親子としての関係性。「昔、田中一光氏から親子企画をやりたいという打診があったのだが、自分に実績もなく断ったことがずっと心に残っていた。長くLIFEシリーズを見てきて、自分だったらどう表現するだろうと思った。」と今回の企画が生まれた経緯を永井一史は語る。
今だからこそ開催が実現した本展では、普遍的なモチーフをテーマに、新作ポスターや映像作品、対話のテキストなども通じて、解釈の相違点と共通点、二人の関係性をあぶり出していく。
本展の関連イベントとして、日本デザインセンターを率いるグラフィックデザイナーの原 研哉氏と永井一史氏とのトークセッションが4月22日に開催された (当日インスタグラムからライブ配信された内容をアーカイブとして見ることができる)。
公式インスタグラム
https://www.instagram.com/ofs_tokyo/
参考リンク:原 研哉氏寄稿文「生と宇宙と私」
https://ofs.tokyo/gallery/lifeandlife/
information
「 LIFE と life 」永井一正と永井一史の二人展
会期:2024年4月18日(木)〜5月12日(日)
会場:OFS GALLERY(東京都世田谷区池尻3丁目7-3 OFS.TOKYO)
開場時間:12:00-20:00 ※最終日は18:00まで
定休日:火・水曜
入場料:無料