富山県美術館「エッシャー 不思議のヒミツ」【読者プレゼントあり】

オランダを代表する版画家のマウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898-1972年)の大規模展が、富山市の富山県美術館にて開催されている。

富山県美術館「エッシャー 不思議のヒミツ」
会場風景(画像提供:富山県美術館)

エッシャーは、ある形で幾何学的に平面をくまなく覆い尽くす「テセレーション(敷き詰め)」や、ひとつの形が次第に別の形へと変形する「メタモルフォーゼ(変容)」など、人間の視覚や錯覚を利用した作品群で知られる。しばしば“だまし絵”の代名詞としても使われるエッシャーの作品は、驚くほど複雑かつ繊細な作業となる手彫りの木版やリトグラフで制作されている。水彩画や油彩画などを残さなかったエッシャーは、自らを「芸術家」ではなく「版画家」と位置付け、版画というジャンルにこだわり続けた。

エッシャーが没して50年余が経ち、現在では誰もがパソコンなどを使って画像の複製や加工などが容易となった。さまざまな表現方法があふれるデジタル社会の今だからこそ、アナログな技法によって卓越した表現を追求した版画家・エッシャーの姿をより新鮮にとらえることができるだろう。

富山県美術館「エッシャー 不思議のヒミツ」
会場風景(画像提供:富山県美術館)

北日本新聞の創刊140周年を記念して開催される本展は、オランダのエッシャー財団の全面的協力のもと、エッシャーが故郷のオランダを離れ、イタリアに滞在した時期の初期の風景画から、のちの”だまし絵”的な代表作まで、約160点が一堂に会する。作家として活動的な20~30代に制作されたイタリア時代の作品は、のちの代表的作品のルーツを見出すことができる。

会期中は、担当学芸員によるギャラリートークや、本展カタログの監修者である熊澤 弘氏(東京藝術大学大学美術館教授)による講演会なども開催される。
詳細は富山県美術館ホームページを参照。

富山県美術館「エッシャー 不思議のヒミツ」

information

「エッシャー 不思議のヒミツ」
会期:2024年4月27日(土)~6月30日(日)
会場:富山県美術館(富山県富山市木場町3-20)
開館時間:9:30-18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜(5月1日を除く)
観覧料:一般 1,500円、大学生 1,000円 ※高校生以下無料
※企画展入場当日に限り、コレクション展も観覧可
※障がい者手帳の提示で本人と付き添い1名まで無料

主催:富山県、エッシャー展実行委員会(富山県美術館、北日本新聞社)、NHK富山放送局、NHKエンタープライズ中部
協力:アルテミジア、M.C.エッシャー財団、マウリッツ
企画協力:NHKプロモーション
協賛:大谷製鉄、塩谷建設、ダイト、東亜薬品、東洋ガスメーター、日東メディック、前田薬品工業、リードケミカル、リッチェル(五十音順)
問い合わせ先:富山県美術館(TEL.076-431-2711)

富山県美術館ホームページ
https://tad-toyama.jp/

読者プレゼント

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住所、氏名、年齢、コンフォルトの感想を明記の上、下記メールアドレスまで([@]→@に変えて)お申込みください(申込多数の場合は抽選)。
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応募締切:2024年5月15日(水)

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