「まさゆめ」を見た日

「大きな顔が空に浮かんでいる!」

SNSやテレビでも話題になった、現代アートチーム目[mé]によるプロジェクト「まさゆめ」。

募集した顔のなかから実在する一人の顔が選ばれ、7月16日、東京の空に浮かべられました。この日の朝、プレス向けのブリーフィングが開かれ、参加してきました。

プレス撮影用のビルの屋上から。いたー!!!!!

そもそも「まさゆめ」は、目の荒神明香さんが中学生のときに見た夢に着想を得たものです。大きな顔が空に浮かぶ。夢ならそんな景色もありえるな、と思って話を聞いていたのですが、実際の荒神さんの夢はもっと具体的でした。そこには「大きな顔を空に浮かべようとする大人たちがたくさんいた」というのです。

いま、こうやって一生懸命、空に浮かべているスタッフも、取材に来ている私たちも、このプロジェクト丸ごと、荒神さんの夢のなかだったのか!

そう思うと、ドラマの登場人物の1人となったようでワクワクします。

わー、沈んでいく。向きも高さも、刻々と変わっていきます。

目の作品のおもしろさの1つは、今まで自分が見ていた世界の見え方が一瞬にして変わってしまうような体験にあると思います。

そのときはただ驚いただけでも、体験は頭の片隅にずっと残っていて、あとから回路がつながったり、じんわりわかったような気分になることもあります。

ここからなら見えるかなー? と入ったお店で。「顔」と一緒に朝ごはんを食べました。

「まさゆめ」についても、目撃した瞬間の思わず笑ってしまった衝撃だけを残して、私はまだなにが起きたのか整理できないでいます。でもいまは、それでいいんだろうと思っています。下記のオフィシャルサイトには目によるアーティスト・ステートメントが掲載されているので、もっと知りたいという方は読んでみてください。

場所も日時も非公開の「まさゆめ」。また突然、どこかの空に浮かぶ日もあるかもしれません。

現在発売中のコンフォルト8月号では、「まさゆめ」実施前の目へのインタビュー記事が掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください!

(編集部 渡辺)

 

Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13
まさゆめ
主催 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
企画 目[mé]  協力 P3 art and environment

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