2015年6月に、木造3階建て学校を1時間準耐火構造等で建築できるようになるなど、火災安全性を確認した上での規制緩和が進み、木造で建築可能な規模・用途が広がっている。福祉施設や幼児施設を木造でつくる事例も増えている。
幼児や高齢者が利用する施設を木造化することは、利用者にとっても有意義なことが多い一方で、災害時の自力避難が困難あるいは避難時間をより要する可能性があり、避難設計上配慮すべきことや、火災時に利用者による初期消火を想定しにくいことなどが課題として上げられている。
今回のフォラムでは、その他建築物・準耐火建築物・耐火建築物とした木造の福祉施設・幼児施設などについて、その可能性と課題、設計の現状、今後の展望を、基調講演と4つの事例紹介を通じて議論する。
出席者(登壇順)
長谷見雄二(早稲田大学・教授)
安井昇(桜設計集団・代表)
松下重雄(みすゞ設計・代表)
古川泰司(アトリエフルカワ・代表)
西出直樹(住友林業木化営業部・マネージャー)
安藤邦廣(木の建築フォラム理事長)