欧米の陶磁器やガラス工芸における、ジャポニスムおよびアール・ヌーヴォーの展開を、ブダペスト国立工芸美術館のコレクションでたどる展覧会。
ブダペスト国立工芸美術館 外観
1872年創設以来の歴史を誇るブダペスト国立工芸美術館は、ハンガリー国立博物館から引き継いだ古美術品のコレクションのほか、ウィーン万博とパリでの2度にわたる万博で購入した品々や、ヘレンド製陶所やジョルナイ陶磁器製造所からの寄贈品など、欧州でも指折りのコレクションを誇る。現在は大規模な改築工事中で、本展では、同館の陶磁器ガラス部門から、ミントン社、エミール・ガレ、ドーム兄弟、ルイス・カンフォート・ティファニー、ビゴ社、ベルリン王立磁器製作所など、国際的にも名高いアール・ヌーヴォーのコレクション約170件(約200点)が出展される。収蔵以来、初めて公開される作品や、国内外の展覧会から出品依頼の絶えないスター作品を含み、選りすぐりの構成となっている。
そのうち、ハンガリアン・アール・ヌーヴオーにおける重要な工房のひとつに数えられるジョルナイ陶磁器製造所の制作物は、48件(56点)もの作品が出展される。
《黄色のヤグルマギク文花器》 ジョルナイ陶磁器製造所 1900年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵
第1章
自然への回帰 -歴史主義からジャポニスムへ
第2章
日本工芸を源泉として -触感的なかたちと表面
第3章
アール・ヌーヴォーの精華 -ジャポニスムを源流として
第4章
建築の中の装飾陶板 -1900年パリ万博のビゴ・パビリオン
《多層間金箔封入小鉢》 ドーム兄弟 1925-1930年 ブダペスト国立工芸美術館蔵
なお、関連イベントとして予定されていた、本展監修者である木田拓也 氏(武蔵野美術大学教授)による講演会「日本工芸とジャポニスムおよびアール・ヌーヴォー」はオンライン配信となっている。11月3日(水・祝)14:00から6日(土)14:00まで72時間限定で公開。このほか、「展覧会のツボ」と題したギャラリートークも、オンラインにて、10月31日、11月2日(火)、11月4日(木)の計3回、視聴可能時間が限定されるYouTubeのプレミア公開にて配信される。いずれも事前登録不要、無料配信。
information
ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ
会期:2021年10月9日(土)~12月19日(日)
会場:パナソニック汐留美術館(東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
※11月5日(金)、12月3日(金)は夜間開館予定(20:00まで開館、入館は19:30まで)
休館日:水曜(11月3日を除く)
入館料:一般 1000円、65歳以上 900円、大学生 700円、中・高校生 500円、小学生以下無料
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ホームページにて日時指定予約を実施中
パナソニック汐留美術館ホームページ
https://panasonic.co.jp/ew/museum/
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info[@]confortmag.net
応募締切:2021年11月15日(月)
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