1972年建築家・黒川紀章によって設計された「中銀カプセルタワービル」。竣工当時、時代に先駆けて「これからは工場生産によるカプセル住宅が主流になっていくであろう」という思想のもと建設され、竣工から50年経った現在も、メタボリズム建築の代表作として広く知られている。
2022年に解体が決まっている同ビルの、全140カプセルのうち114のカプセルを撮影し、400枚以上の写真による最大にして最後の記録集『中銀カプセルタワービル 最後の記録』が草思社より刊行される。これを記念して、代官山 蔦屋書店の主催により、関係者らが登壇するトークイベントが開催される。
登壇者は、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表の前田達之氏と、黒川紀章の子息である黒川未来夫氏。モデレーターを、昨年7カ月にわたり実際に入居していた野村千絵(代官山 蔦屋書店コンシェルジュ)が務める。
中銀カプセルタワービルのこれまでと、これから。中銀カプセルタワービルでのライフスタイルや、建築関係者が関係者が注視している今後の展開についても語られる。視聴者からの質問も受け付ける。
会場での聴講はすでに早々に満員御礼となり、オンラインでの視聴を定員100名まで受け付け中。
中銀カプセルタワービル B棟807 室内
登壇者プロフィール
黒川未来夫(くろかわ・みきお)
1965年東京生まれ。株式会社MIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIO 代表取締役。東亜大学大学院総合学術研究科客員教授。
1990年に東京藝術大学美術学部卒業。2008年〜2016年に黒川紀章建築都市設計事務所の代表取締役を務める。現在、建築設計およびデザインのかたわら、中銀カプセルタワービルの室内を利用した「CAPSULE+LIBRARY」の開設(2019〜2020)や、長野県御代田町のメタボリズム住宅「CAPSULE HOUSE-K」の動態保存活動(2019〜)などを展開。
手がけた主なプロジェクトに、日本芸術院美術品収蔵庫(2014年 東京)、千壽介護老人保健施設(2013年 東京)、佐渡インフォメーションセンター(2014年 新潟)、ナザルバイエフ大学マスタープラン(2009〜2014年 カザフスタン)、ヴァンゴッホミュージアム エントランスホール増築(2013年 オランダ)などがある。
前田達之(まえだ・たつゆき)
1967年東京生まれ。中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表。
建物の保存と再生を目的に、2014年にオーナーや住人とプロジェクトを結成。見学会の開催や、1カ月単位で宿泊できるマンスリーカプセルの運営、取材や撮影のサポートを担ってきた。
編・著書に『中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟』(2015年、青月社)『中銀カプセルガール』(2017年、青月社)『中銀カプセルスタイル』(2020年、草思社)などがある。
『中銀カプセルタワービル 最後の記録』表紙
information
『中銀カプセルタワービル 最後の記録』刊行記念トークイベント
開催日時:2022年3月18日(金)19:00-20:30
会場:代官山 蔦屋書店3号館2Fシェアラウンジ、オンライン(Zoom配信)
定員:会場40名(締切)、オンライン100名
参加方法:有料、チケット販売は下記・Peatixサイトの専用ページにて
受付締切:2022年3月18日(金)20:30まで(コンビニ / ATM からの支払いは、3月17日をもって締切)
主催:代官山 蔦屋書店
チケット販売ページ
https://peatix.com/event/3178778
代官山 蔦屋書店 イベント案内ページ
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/architectural-design/25150-1708380301.html