東京・京橋アーティゾン美術館にて、11月5日から「パリ・オペラ座-響き合う芸術の殿堂」展が開催されている。会期は来年2月5日まで。
シャルル・ガルニエ《パリ・オペラ座(ガルニエ宮)のファサード立面図、1861年8月》1861年、フランス国立図書館 ©Bibliothèque nationale de France
パリ・オペラ座は、ルイ14世によって1669年に設立された王立音楽アカデミーを前身とする、フランスを代表する歌劇場。パリ9区にある現在の建築は、19世紀後半のパリ近代化の一環として計画され、1875年に完成。設計者の名をとって「ガルニエ宮(オペラ・ガルニエ)」とも呼ばれている。
本展では、パリ・オペラ座の歴史を17世紀から現在まで辿りつつ、さまざまな芸術分野との関連性を示すことで、その魅力を「総合芸術」的な観点から浮き彫りにすることを試みる。フランス国立図書館の貴重なオペラやバレエ関係の資料や、オルセー美術館が所蔵するエドガー・ドガの《バレエの授業》など、約200点の作品が本展のために来日。そのほかにも、石橋財団アーティゾン美術館が所蔵するエドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》など、国内からの出展をあわせた約250点の展示品を通して、芸術的、文化的、社会的な視野からパリ・オペラ座の多面的な魅力を紹介し、その歴史的な意味を探る。本展で特にスポットをあてるのは、19世紀から20世紀初頭のロマンティック・バレエ、グランド・オペラ、バレエ・リュスの時代。パリ・オペラ座が、あらゆる分野の創造者と連携しながらいかにして今日に至る芸術方針を築いてきたのかを明らかにしていく。
エドゥアール・マネ《オペラ座の仮面舞踏会》1873年、ワシントン、ナショナル・ギャラリー
information
「パリ・オペラ座-響き合う芸術の殿堂」展
会場:アーティゾン美術館 5-6階 展示室
会期:2022年11月5日(土)〜2023年2月5日(日)
開館時間:10:00-18:00(毎週金曜は20:00まで / 入館は各日とも閉館30分前まで)
休館日:月曜(2023年1月9日[月・祝]を除く)、年末年始休業期間12月28日(水)〜1月3日(火)、1月10日(火)
※入館は日時指定予約制
入館料:ウェブ予約チケット 1,800円 / 当日チケット(窓口販売)2,000円、学生無料(但しウェブサイトからの予約要)
問合せ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)
主催:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
協力:フランス国立図書館
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
本展特設サイト
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/opera/
※同時開催
石橋財団コレクション選 特集コーナー展示
Art in Box ―マルセル・デュシャンの《トランクの箱》とその後
アーティゾン美術館ウェブサイト
https://www.artizon.museum/