東京・竹橋から金沢へ、2020年10月に移転した国立工芸館では、日本国内の工芸作品のみならず、世界各国の工芸家やデザイナーの作品収集も行い、それらを展示する展覧会もさまざまに開催している。同館のコレクションのうち、外国人作家の作品は、工芸作品が約180点、デザイン作品が約300点におよぶ。本展は、これまで展示の機会が少なかった海外の作家の作品を中心に構成される。
マルセル・ブロイヤー《サイドチェア》 1936年 国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト
主な展示
・フランスのポスターやアール・デコ期の工芸品(A.M.カッサンドル、ジャン・カルリュ、レイモン・サヴィニャック、ルネ・ラリック、 ジャン・デュナンなど)
・ドイツのバウハウスで活躍した作家たちの家具やデザイン(マルセル・ブロイヤー、マリアンネ・ブラント、テオドール・ボーグラーなど)
・イギリスの工芸(バーナード・リーチ、ルーシー・リー、ハンス・コパー、トム・ディクソン、 マイケル・ロウ、ピーター・コリンウッドなど)
・イタリアの陶芸や工業デザイン(カルロ・ザウリ、グェッリーノ・トラモンティ、アルド・ロンティーニ、エンツォ・マーリなど)
ルース・ダックワース《無題 No.706201》2001年 国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト
工芸もデザインも、背景とする歴史や時代性、文化もさまざま。会場では、これらもあわせて紹介し、作品の魅力を伝える。同時代の日本人作家、富本憲吉や濱田庄司の作品も展示される。
information
「工芸館と旅する世界展―外国の工芸とデザインを中心に」
会期:2022年12月20日(火)〜2023年2月26日(日)
会場:国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)
開館時間:9:30-17:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(但し、1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月28日〜1月1日)、1月10日(火)
観覧料:一般 300円、大学生150円 ※各種割引設定については会場ホームページを参照
主催・問合せ先:国立工芸館
国立工芸館ホームページ
https://www.momat.go.jp/cg/
※2023年3月に同館のホームページは以下のURLに変更を予定
https://www.momat.go.jp/craft-museum
関連イベント
講演会「トランスナショナルな民芸運動を通して再考する工芸館のコレクション」
日時:2023年2月12日(日)午後1時30分-午後3時
会場:国立工芸館 2階 多目的室
講師:菊池裕子氏(金沢美術工芸大学教授)
定員:80名(会場参加40名、オンライン配信参加40名)※要申込
参加費:無料
主催・問合せ先:兼六園周辺文化の森等活性化推進実行委員会
イベント詳細・申込先
https://kenrokuen-bunkanomori.com/event/202302/001571.html