東京・汐留のパナソニック汐留美術館にて、アメリカ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライト(1867-1959)の展覧会が開催されている。
フランク・ロイド・ライト《帝国ホテル二代目本館(東京、日比谷)第2案 1915年 横断面図》コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵
The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)
本展の展示は、2012年にフランク・ロイド・ライト財団から図面をはじめとする5万点を超える資料が、ニューヨーク近代美術館とコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館に移管されたことを機に、建築はもちろんのこと、芸術、デザイン、著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至るライトの広範な視野と知性を明らかにすべく進められている調査研究の成果がもとになっている。監修者としてケン・タダシ・オオシマ氏(ワシントン大学教授)を迎え、フランク・ロイド・ライト財団副代表でありタリアセン・インスティテュート・ディレクターを務めるジェニファー・グレイ氏の協力のもと、展示が構成されている。両氏が参画し、2017年にニューヨーク近代美術館で開催された展覧会「フランク・ロイド・ライト生誕150周年:紐解かれるアーカイヴ」でも披露された最新の研究成果の一部を見ることができるほか、日本における代表作の筆頭に挙げられる帝国ホテル(二代目本館)の展示を基軸に会場が構成されているのが大きな特徴。
フランク・ロイド・ライト《ジョンソン・ワックス・ビル 本部棟 中央執務室の椅子》1936年頃、豊田市美術館蔵
ライトは、当時はまだ世界的にも珍しかった環境に配慮した建築思想の提唱者であり、熱心な教育者でもあり、熱心な浮世絵コレクターでもあった。晩年は高層建築やアーバンデザインの領域にも挑戦し、多様な文化とも交流。精緻で華麗なドローイングの数々や貴重な資料を通して、建築家として常に先駆的な活動を展開した知られざるライトの姿を伝える。
本展フライヤーで使用されたドローイングは、1957年にライトがイラクで手がけた《大バグダッド計画案》の鳥瞰透視図
information
「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」
会期:2024年1月11日(木)〜3月10日(日)
※会期中、一部展示替えあり(前期展示2月13日まで / 後期展示2月15日から)
開館時間:10:00-18:00 ※2月2日(金)、3月1日(金)、8日(金)、9日(土)は20:00まで開館(入館は各日とも閉館30分前まで))
休館日:水曜(3月6日を除く)
会場:パナソニック汐留美術館(東京都港区東新橋1丁目5-1)
観覧料:一般 1,200円、65歳以上 1,100円、高校・大学生 700円、中学生以下無料
※障がい者手帳の提示で本人および付添者1名まで無料
主催:パナソニック汐留美術館、フランク・ロイド・ライト財団、東京新聞
後援:アメリカ大使館、一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会、一般社団法人DOCOMOMO Japan、有機的建築アーカイブ、港区教育委員会
特別協力:コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館、帝国ホテル
助成:公益財団法人ユニオン造形文化財団
展示協力:有限責任事業組合 森の製材リソラ
監修者:ケン・タダシ・オオシマ氏
会場構成:佐藤熊弥(tandem)
パナソニック汐留美術館 ホームページ
https://panasonic.co.jp/ew/museum/
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住所、氏名、年齢、コンフォルトの感想を明記の上、下記メールアドレスまで([@]→@に変えて)お申込みください(申込多数の場合は抽選)。
info[@]confortmag.net
*タイトルに必ず「パナソニック汐留美術館 フランク・ロイド・ライト展 チケットプレゼント」と明記してください。
応募締切:2024年2月13日(火)
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巡回スケジュール
2024年3月20日(水・祝)〜5月12日(日) 青森 / 青森県立美術館