三溪園 園内の重要文化財・旧東慶寺仏殿と月華殿 の内部をGWの期間限定で公開

国指定名勝の1つ、横浜市中区の三溪園(さんけいえん)にて、ゴールデンウィーク(2024年4月27日〜5月6日)の期間中、園内の重要文化財・旧東慶寺仏殿(きゅうとうけいじぶつでん)および月華殿(げっかでん)の内部が特別に公開されている。

三溪園(さんけいえん)
旧東慶寺仏殿 外観

三溪園(さんけいえん)
月華殿 外観

三溪園は、175,000㎡の敷地面積を誇り、美術蒐集家・茶人としても知られた実業家の原三溪(原 富太郎|1868-1939)の差配のもと造成された日本庭園。1906年(明治39)に開園して一般に公開された園内には、三溪こと富太郎が構えた本宅・鶴翔閣のほか、明治初期の廃仏毀釈の影響を受けて荒廃の危機にあった寺社から移築された三重塔や茶室など歴史的建造物17棟(そのうち10棟は重要文化財指定)が、回遊式庭園の中に点在する。
三溪園では、これらの建物を公開すると同時に、修繕工事も定期的におこなっており、今回の特別公開は、上記2棟の保存修理事業の完了を記念して行われるもの。どちらも通常は外観のみ見学可となっているため、内部公開は貴重な機会となる。

三溪園(さんけいえん)
旧東慶寺仏殿 屋根葺き替え工事

三溪園(さんけいえん)
月華殿 屋根葺き替え工事

三溪園(さんけいえん)
月華殿 内観

このうち月華殿は、もとは1603年(慶長8)に京都・伏見城内に建てられたと伝えられる、徳川家康ゆかりの建物。内部には、海北友松(かいほうゆうしょう|1533-1615)の筆とされる障壁画や、透かし彫りが見事な欄間や欄干のほか、掛け造りで外部に大きく張り出した開口部からの緑豊かな三溪園の眺めなどが見どころ。
内部特別公開の2棟を含む建物の見学は三溪園の入園料が必要。

information

三溪園
所在地:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
開園時間:9:00-17:00(最終入園16:30)
休園日:12月26日~31日
入園料:大人 900円、小中学生 200円、横浜市内在住の65歳以上 700円(入園時に公的証明書の提示が必要)
問い合わせ先電話番号:045-621-0635
運営:公益財団法人三溪園保勝会

公式ホームページ
https://www.sankeien.or.jp

公式SNS
https://www.instagram.com/sankeien_garden
https://twitter.com/HSankeien

 

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