No.138 漆喰と木の家

138

138号 2014年6月号

特集 漆喰と木の家

Houses Made with Lime Plaster and Wood

本体1,714円+税
2014年5月2日発売
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最近、家づくりを真剣に考えた結果、「漆喰と木の家」に行き着く、という住み手が増えています。コストや機能を数字で考えれば、昔ながらの素材は分が悪かったのですが、そのよさが見直されてきているのです。もともと漆喰と木は、長きに渡って、世界中で建物に使われてきたもの。日本でも身近にあったあたりまえの素材でしたが、私たちの暮らしからはだいぶ遠くなってしまっていました。それだけに、じつは知られているようで知られていない面があります。最近は、さまざまな建材に「漆喰」の名がつけられているため、余計混乱を招いているのかもしれません。
今号では伝統的な漆喰、さらにそれを応用した製品を丁寧に紹介。漆喰と木を使った心地よい住宅や、セルフビルドのノウハウもしっかり解説しています。なにごとも、本物と基本を知ればそれを応用できるはず。漆喰に興味のある方、必見です。

目次

漆喰ってなんでしょう?
ポイントは主成分の石灰です。
漆喰をつくってみる。
製作 小沼充(左官)

漆喰と木が呼応する家
パブリックからプライベートへのグラデーション
宮前の家(東京都杉並区)
設計 熊澤安子/熊澤安子建築設計室

ボリュームあるリビング・ダイニングと4つの階段
もえぎ野の家(神奈川県横浜市)
設計 服部信康/服部信康建築設計事務所

日々育ちゆく、親子の居場所
葦の芽幼稚園子育て支援センター「こどものもり」
設計 薩田英男/薩田建築スタジオ

築140年の土蔵移築物語
秋田から鎌倉へ。約600kmを運ばれて
左官三昧の家 設計 大沢匠/O設計室

風景と記憶をつなぐもの
被災地の土蔵調査を続けて 文・写真 渡邉義孝

江副さんの新居は、八幡さまのふもと。
日田の家(大分県日田市)
設計 矢作昌生建築設計事務所

保存版 漆喰大研究
漆喰 photo gallery 写真 藤田洋三、北田英治
現場レポート 蛇腹を引く 京都府庁旧本館内旧議場
材料編 現在の漆喰材料を知る 製品紹介
基本と下地 設計者が知っておきたい漆喰の要 植田俊彦(左官)
仕上げ編 漆喰仕上げのバリエーション 素材とパターン、磨き
仕上げ編 久住有生の仕事 レリーフ、磨き、スタイロ引摺り・半押さえ

漆喰・木工をセルフビルドする
アフリカのパワーを持ち込んだモダンな白い洞窟
古しき床敷き暮らす家(東京都府中市)
設計 日暮雄一 施工 安村建設コンサルタント┼日暮雄一┼日暮原子
都会の落ち葉を身にまとい、変容し続ける家
minomushi house(神奈川県相模原市)
設計 加藤陽介/楓設計室 施工 長野修平┼長野深雪(NATURE WORKS)

自分で塗りたい人のための漆喰の塗り方教室
指導 冨澤英一/富沢建材

連載 第2回 ケンチク学ビバ
先生と学生たちは、いまこんなことを考えている
早稲田大学理工学術院 創造理工学部建築学科/
創造理工学研究科建築学専攻 輿石直幸研究室
伝統建築の技術に学ぶ

FOCUS 素材とデザインにこだわる外装材
木、タイル、サイディング、塗り材

第7回 つるかめ建築ふたたび
価値ある住宅を後世に残すために所有者と継承者をつなげる
一般社団法人 住宅遺産トラストの活動
文・写真 松井晴子

Catch up CONFORT
NEWS サルファッティの照明復刻 ほか 新製品・ショールームなど最近のニュース
INTERVIEW 「システムX」LED版発表、ロス・ラブグローブ/米、照明デザイン会社グレイパンツ
TOPICS 公益社団法人 日本左官会議、始動
REPORT 左官・挾土秀平、文化交流使としてNYで活動
REVIEW ドイツ・アンビエンテ2014/公開フォラム「伝統的木造住宅とエネルギー」/
トークセッション「ジオ・ポンティの軽やかな感覚世界」/第3回吉野貯木まちあるき/
第9回国際家具デザインコンペティション旭川
BOOKS『 いえ まち 団地─公団住宅 設計計画史』木下庸子・植田実 編著 評/大山 顕 ほか
CALENDAR 建築家・吉村順三展、京都巡回/南三陸の今を記憶する ほか 展覧会、講演会、募集のお知らせ
MONO MIRU 話題の商品をクローズアップ 平田タイル YKKAP
次号予告
漆喰フェスタご案内・プレゼント・年間定期購読のご案内・バックナンバー

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