コモ湖の船着場から会場までは無料のフェリーで向かう。湖畔のチェルノッビオにある邸宅ヴィラ・エルバに到着すると、庭園の緑が優しく来場者を迎えてくれる。花壇や噴水を楽しみながら緑陰を進んだ向こうに見えてくる低層の建物が、会場のコンベンションセンターだ。 入場ゲートの先にある円形の展示エリアには、今年のテーマである「Textiles to ideasーテキスタイルからアイデアへ」を表すように、ソファや椅子、プールサイド用のリクライニングチェア約50種類近くが展示され、実際に座れた。昨年までこのエリアは、生地サンプルを吊り下げていただけだったが、実例があることで、テクスチャーや仕上げ、縫製がよくわかった。