夏休みの目的地は「今帰仁 石蕗」

4月号の「デスティネーション・ホテル」特集は発売後まもなくSOLD OUTになり、

いまは電子版での展開と、各書店やアマゾンなどに残るぶんだけになります。

目的地にしたくなるホテルは、これからの夏休みの行き先にもきっと参考になると思いますので、

見かけた際は、ぜひ手にとってみてください。

 

その「デスティネーション・ホテル」の表紙になったのが、沖縄の「今帰仁 石蕗」です。

森のなかに佇む、木をふんだんにつかった心地よい空間は、

沖縄の建築のあり方に、ひとつのあたらしいかたちを示してくれているように感じます。

 

また石蕗の主、新見美也子さんの信頼する作家の作品が宿のあちこちに用いられていることも、

この宿の大きな魅力です。あらゆるところにストーリーが散りばめられていて、

泊まりながらそれらを肌で感じる体験は、ここでしか味わえないものだと思います。

 

7月29日、その石蕗で、

建築設計を担当した山口博之さん(建築意思)、

染色家の橘田優子さん(kitta)、

塗師の渡慶次愛さん、木地師の渡慶次弘幸さん(木漆工とけし)を招き、

お話を聞く会が開催されます。

地域の素材や伝統をテーマに、それぞれのお仕事を紹介されるそうです。

 

なんと贅沢な会、私も参加したい!と思っていたら、美也子さんにお誘いいただき、

聞き手としてお手伝いすることになりました。

どんなお話が繰り広げられるのか。

そして、半年ぶりの石蕗がどのような姿を見せてくれるのか。

重要な役割に緊張しつつも、夏休み気分でうかがいたいと思います。

 

さらに、トークの前には石蕗の見学会も行われます。

通常は1日1組の宿泊客しか体験できないこの空間の魅力を味わえる、貴重な機会。

来週末の開催と日にちが迫っていますが、お時間の合う方はぜひご参加ください。

見学会、トーク、どちらかのみの参加も可能だそう。

申込み方法などの詳細は、下記をご覧ください!

(編集部・渡辺未央)

 

「今帰仁 石蕗」が表紙のCONFORT4月号表紙
ピーニャ(パイナップルの葉の繊維を紡いだ布)で制作されたkittaの帷。
木漆工とけしによる器。台風で倒木した敷地のソウシジュを用いている。
「今帰仁 石蕗」の寝室棟と山口博之さん(右)、新見美也子さん。以上4点撮影/北田英治

 

・・・・・・・

石蕗 見学会&トークイベント

「地域の自然を素材としてモノをつくることの思い。」

日にち 7月29日(土)

見学会 16時〜

トーク 18時30分〜20時30分

場所 今帰仁 石蕗 食事棟

沖縄県国頭郡今帰仁村諸志(詳細な住所は申込まれた方にお伝えします)

パネリスト 橘田優子(kitta) 渡慶次愛 渡慶次弘幸(木漆工とけし) 山口博之(建築意思)

司会 渡辺未央(コンフォルト編集長)

主催 今帰仁 石蕗

申込み 今帰仁 石蕗 インスタグラム(@ nakijin_tsuwabuki)のDMにてご連絡ください

定員 見学会5名、トーク10名

料金 無料

「地域の自然を素材とする」としたときの、「素材」の意味は、直接的な意味での「原料」だけでなく、「風景」「歴史」「文化」と拡大解釈できると思います。例えば、私自身の設計において、現在、直接的に沖縄の木を材料にしているわけではないです。しかし、敷地のある地点における木々や海などの景色、風などの体験も建築づくりにとっては、一つの素材となりえます。沖縄産の材料をつかうことだけでなく、沖縄の文化をどのようにとらえ、製作していることも素材と捉え、お話したいと思います。(山口博之・談)

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