東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスにて、野口哲哉の展覧会「this is not a samurai」が7月29日から9月11日まで開催される。
野口哲哉は、鎧兜をモチーフに、人間の内面性や多様性を問いかける美術作家。鉄や漆ではなく、樹脂や化学繊維といった現代の素材を用いて、精巧に制作される武者の立体作品がよく知られている。
一見して、武者像でありながら、その造形美に目を凝らせば、ファッショナブルなスニーカーを履いていたり、ショッピングバッグを手にしていたりと、現代の要素がなにかしら付加されており、鎧武者ならば「こうあるべき」といった人々の既成概念を軽々と打ち破ってくれる。野口の作品は、立体だけでなく、平面作品でも展開され、いずれの場合も、心地よい裏切りを伴い、静かなユーモアと独特の緊張感が交錯する。
《21st Century Light Series ~The Tap~》 2020年 9.2×13.8cm アクリルボード 高松市美術館蔵
2021年9月より、愛知、群馬、山口、香川の各会場で開催された巡回展をはじめ、国内外での展示、海外ブランドとのコラボレーションなど、野口の活躍は多岐にわたる。見る者に感情を押し付けないニュートラルな作風は、世代と国境を超えて、多くの人々に支持されている。
本展では、野口のこれまでの作品の中から、代表作の立体や平面など約40点が展示されるほか、本展のために制作された新作も併せて披露される。ポーラ ミュージアム アネックスでの個展開催は、2018年に開催された「中世より愛をこめて」以来、4年ぶり。入場無料。
《THE MET》 2020年 H42.5cm ミクストメディア
information
展覧会名称:野口哲哉「this is not a samurai」
会期:2022年7月29日(金)〜9月11日(日)※会期中無休
開館時間:11:00-19:00(入場は18:30まで)
入場料:無料
会場:ポーラ ミュージアム アネックス(東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)
※諸事情により、予定された内容が変更となる場合あり(最新の情報は会場ホームページを参照してください)
主催:ポーラ・オルビスホールディングス
協力:ギャラリー玉英
ポーラ ミュージアム アネックス ホームページ
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/